及川・岩泉6 ページ6
岩泉(中身及川)side
___あれっ、俺今日はセッターじゃないや。
そう思って岩ちゃんの方に振り向く。どうやら相手も同じことを思っていたようで。
「どうすりゃいいんだ!クソが!!」などと頭を抱えて落ち込んでいる。
まぁ、どうすればいいか、なんて……さ。
俺はフリーズしている相棒の肩を叩く。
岩(及)「はぁい、落ち着いて。今日は俺がスパイクを打つか「うるせぇ。俺の顔をでヘラヘラすんじゃねぇ。」……酷い。」
気を取り直してもう一度。ゴホンと咳払いをする。
岩(及)「まっ、しょうがないね。今日は。俺がスパイカーやるから。」
完全に岩ちゃん(俺の姿をした岩ちゃん)が崩れ落ちた。………俺が崩れ落ちたように見えるからやめてよー!
及(岩)「俺が…あのクソ川の……役……をしろと? あんなチャラい男の……ヘラヘラした…あれを…やれというのか…」
岩(及)「ねぇちょっと。」
結構グサッときたよ?!酷くない?!っていうかそんなこと心のなかで思ってたの?!
拗ねてロッカーの隅で丸まっていると、「おい。」と声を掛けられた。
及川(岩)「花巻とか、松川とかに言うか?」
それは考えていなかった。うーん………と二人でうなる。静寂が二人を包む。
及川(岩)「どうするべ。」
岩(及)「んー………。言わなくていっか。そっちの方がハラハラして楽しいでしょ?」
別にスリルなんか求めてねぇよ、という岩ちゃんのセリフは華麗にスルーした。
岩(及)「俺は演技が上手し、ずっと一緒にいたんだから岩ちゃんの行動なんか直ぐに再現できるよ!」
そっちこそ普段の俺を演じてよ? と言うと本日二回目、岩ちゃんが崩れ落ちた瞬間を見てしまった。
…………そんなに嫌なの?!?!
及川さん泣いちゃうよ?
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彩芽翡翠(プロフ) - 莉希さん» ありがとうございます! (2016年5月11日 19時) (レス) id: 4695d34654 (このIDを非表示/違反報告)
莉希(プロフ) - 設定がオリジナル作品になっていますよ (2016年5月11日 18時) (レス) id: bc5faab83d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩芽翡翠 | 作成日時:2016年5月11日 15時