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､ヽ`､ヽ`ヽ､`ヽ､
「折角だからさ、出掛けよ！」
ああ、笑顔が眩しい。
折角だからってどこが？
自分で話を振っておきながら突っ込まずにはいられない。
「Aってあんま外出てるイメージないし。
お天気だし。何より平日休み！
出かけなきゃ勿体ない！」
「言われてみれば確かにね。」
「よっしゃ！決まりな！
俺、着替えてくるし。２時間後に駅な？」
「分かった。」
私に拒否権はない。
あってもチャニョル相手に使う気がないのだ、基本的には。
後でやっぱ行かなきゃよかったなーとか、
やらなきゃよかったなーなんて思うことはしばしば。
でも、断ったら二度と声がかからなさそうで‥
結局頷いてしまう。
キレイに平らげてくれた食器を重ねて席を立てば、持ちきれなかった残りをチャニョルが手に取った。
「‥ありがとう。」
「いえいえ、このくらい。
ごちそうさまでした！」
優しい顔。
こういう所があるからチャニョルを憎めない。
「あとはやるから。
服乾いてるし着替えて行きな？」
「‥いいの！？」
大きな目を丸くするチャニョルにコクンと頷けば、「Thank You！」と目を輝かせる。
‥単純な男だ。
「じゃーA、またあとでね！！」
「んー」
秒で着替えたらしいチャニョルはわざわざ帰る前にキッチンへ顔を出した。
「気をつけてね、いってらっしゃい。」
「うん！」
去り際にそう声をかけると、耳がピンと立った犬みたいに嬉しそうにする。
アンニョーン！とブンブン振る手が尻尾みたいだった。
パタン、ドアが閉まる音を確かめて水を止めた。
急ぎ足で寝室に戻る。
チェストからブラックのストレートとジャカードのルーズなニットを引っ張り出し、ドレッサーからゴールドのイヤリングを選んだ。
いつもチャニョルと出かけるときは、シンプルでなるべくメンズライクなコーデを意識する。
できるだけ性別を感じさせないように。
おろした髪で隠れるのにイヤリングをつけるのはせめてもの抵抗だ。
メイクもシャドーとリップだけ。
マスカラもつけまもしない。
30分程度で支度完了。
そして、浮き足立つ気持ちを必死に抑えて待ち合わせに向かうのだ。
このあと彼の一言で止めを刺されるとも知らずに。
「俺さー‥、」
帰宅後、私は自分の気持ちに終止符を打つことにした。
､ヽ`､ヽ`ヽ､`ヽ､
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ageha(プロフ) - あやテテさん» 初めまして！コメントありがとうございます!!主人公を気に入っていただけてとても嬉しいです。本当にありがとうございました!! (2021年7月28日 22時) (
レス) id: 77f3be5fed (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - とても面白かったです！チャニョルさんカッコ良いです…！主人公さんのキャラもとても好きです！素敵なお話をありがとうございました！ (2021年7月27日 9時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2019年11月7日 9時
