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♪:*°♪
夏を過ぎた頃、ジニョンが結婚すると言い出した。
タクヤは「妄想なんじゃないの？」なんてビックリしてたけど、俺も最初は騙されてるんじゃないかと心配した。
けれど、お互いに本気で、ご両親への挨拶も済んだと知り、4人でお祝いを贈って、ささやかだけど食事会もした。
Aと一緒に帰っていると、しんみりした様子で「ジニョン綺麗だったねぇ‥」と呟いた。
‥Aもいつかは誰かと結婚するのかな。
ってか、結婚願望なんてあるんだろうか。
Aは男っ気がないし、恋愛に依存するタイプにも見えない。
俺もまだ結婚とかは考えられない。
けれど‥、クリスの忠告が頭を過る。
『いつまでもAが傍に居ると思うなよ。
ちゃんと考えてやってくれ。』
あのときはAを一番大事に思っているのは俺なのにどういうことだ、と訝しんだが、隣を歩くAが寂しそうで急に不安になった。
「‥なぁルイー、」
「何？」
「俺らはさ、たとえどっちかが結婚しても
ずっと親友でソウルメイトだよな？」
窺うようにAの顔を盗み見する。
目を見開いて愕然としたAに俺の方が戸惑う。
それからAは切なそうに眉を寄せ、苦しげに笑った。
「‥当たり前じゃん。」
どうしてそんな顔をするんだ？
自分には十年後も隣に並ぶAの姿が思い浮かぶのに。
何でそんなに不安そうなのか分からない。
それからというもの、どこかに行く度にAの顔が浮かんだ。
一人でいるときも、他の誰かと一緒のときでも。
美味しいものを食べればAにも食べさせたいと思うし、美しい景色を見ればAにも見せたいと思う。
ウィンドウショッピングをしてAに合いそうだと思ったら手に取るようになった。
二人で食事することが増えたし、お土産を渡すことも増えた。
俺はずっと傍にいるって安心してほしかった。
職場では先輩に変化が見られるようになってきた。
パンツスーツが基本装備の先輩なのに、週末はワンピースやスカートを着るようになり、そういう日はふんわり花の甘い香りがするのだ。
「彼氏とデートですか？」
思いきって聞けば、まだsomeな関係だよ〜とあっけらかんに言い放つ。
「私だって結婚願望くらいあるのよ？」
にっこり笑う先輩は見たことのない顔をした。
♪:*°♪
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ageha(プロフ) - あやテテさん» 初めまして！コメントありがとうございます!!主人公を気に入っていただけてとても嬉しいです。本当にありがとうございました!! (2021年7月28日 22時) (
レス) id: 77f3be5fed (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - とても面白かったです！チャニョルさんカッコ良いです…！主人公さんのキャラもとても好きです！素敵なお話をありがとうございました！ (2021年7月27日 9時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2019年11月7日 9時
