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♪:*°♪
入社して４回目の春を穏やかな気持ちで迎えた。
仕事帰りに夜桜を見ようと三人で集まる。
次の日が休みだからと少しだけお酒を呑み、新年度の感想を言い合った。
「オレは密かに憧れていた先輩の元で働けて幸せだ！」
急にテンションの高くなったタクヤが叫ぶ。
「私は部長とまた一緒に働けて‥
緊張するけど嬉しい。
毎日出社するのが楽しみ！」
はにかむAの頭を撫で回したくなった。
部長には新人の頃に本当にお世話になったらしく、寄せる信頼は絶大だった。
日曜日のご飯会はなくなったけど、Aが元気になってくれた、それだけで十分だった。
俺の部署には後輩と入れ代わりに新しく先輩が来てくれて。
『お局って思うかもしれないけど、
ただ長く働いているだけだから。
気にせず宜しく！』
ニカッと笑って握手を求められた。
うちの会社で勤続十年目を迎える女性社員さん。
毎日ビシッとスーツを着こなして現場を支えてくれたり、時には引っ張ってくれたりする姿はとても格好良い。
「俺の所は先輩が来てくれて明るくなったな！」
「元カノも異動したし？」
「‥タクヤ、、それは言わないで。」
しかめっ面をすれば、タクヤがごめんごめん！と言いながら笑っている。
酔っぱらいめ！！
先輩が来てくれて、カウンターがキレイになったし、書庫も整理された。
サバサバした印象で几帳面には見えなかったから驚いていると、
『職場だもの、当然よ。
共有スペースはお互いが使いやすいように
気を配ることが最低限のマナー。
ま、私の部屋はこうじゃないけどね！』
と笑った。
企画についても顧客の視点から改善点を出してくれるから視野が広がった。
バランスのとれたチームになったとボスも喜んでいる。
なんだか５、6年後のAを見ているような気がした。
先輩とは音楽の趣味も合うみたいで、たまーにかかる作業BGMの中に俺の好きなアーティストさんの曲がちらほら出てくる。
運命かと思った。
『あれ？先輩、今日弁当ですか？』
『国産豚が安く手に入ってね！
ちょっと今日は頑張ってみました！』
テンション高めな先輩に頬が緩む。
『へぇ〜！美味そうっすね！
料理よくするんですか？』
『いやぁ、時間あるときくらいかな。
でも、恋人と一緒に料理するとか憧れるかも！』
先輩を好きになるのに時間はかからなかった。
♪:*°♪
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ageha(プロフ) - あやテテさん» 初めまして！コメントありがとうございます!!主人公を気に入っていただけてとても嬉しいです。本当にありがとうございました!! (2021年7月28日 22時) (
レス) id: 77f3be5fed (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - とても面白かったです！チャニョルさんカッコ良いです…！主人公さんのキャラもとても好きです！素敵なお話をありがとうございました！ (2021年7月27日 9時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2019年11月7日 9時
