C-side ページ31
︎︎
♪:*°♪
入社して三年目。
エンジニアのクリスはヘッドハンティングされ退社したけど、俺たち四人は任命式で一緒に勤続手当てを受け取った。
Aとタクヤは新店舗の立ち上げに選ばれて忙しそうだった。
俺も今の部署に異動して新しい上司や先輩とタッグを組むことに。
皆なかなか慣れなくて、でも、二年目研修を一緒に乗り越えた日々を励みに頑張っていた。
やっとGWが来て、セフンと久しぶりに食事に行く。
国道沿いを車で走っていたら懐かしい看板が目に入った。
(ここ、よく三人で仕事帰りにレポート持ち寄ったな。)
赤丸に白字のファミレス。
夜食とドリンクをオーダーしてテキストを片手にあーでもないこーでもないと三人でレポートとにらめっこしたものだ。
「あ、またニヤニヤしてる。
Aヌナのことを考えてたでしょ。」
「別に？」
「ふふ、顔に書いてありますよ〜
いつになったら紹介してくれるんですか？」
「誰を？」
「ヌナを」
「それは一生無理！」
「その返事何回目ですか〜全く。」
あぁ、隣からの視線がうるさい。
「知らん！」
そう話を打ち切っても、結局店に着けば自分からAのことを喋っていた。
「本当好きなんですね、ヌナのこと。」
「あ？違うし！Aはそんなんじゃない。
もっと心の深い所で繋がってるの。」
「はいはい、ソウルメイトですもんね。」
そうして、また仕事に戻り‥何とか三人で年を越せた。
三箇日を過ぎた日曜日には久しぶりに五人揃って初詣に行った。
社内では、同期で次年度昇進するならAなんじゃないかと噂されていた。
二月を迎えた。
真夜中、タクヤから電話があった。
「Aさん、ヤバイかも‥
このところ毎日残業で、毎日怒鳴られてる。」
二人の上司は古株の一人で、新規開拓ではいつも先陣を切る人だ。
そして、キレやすくて怖いと有名だった。
【明日、ご飯行こう。】
AにLINEする。
【ごめん、仕事。】
いつもなら返信は来ない時間なのに。
仕事って‥明日は日曜日なのに。
すぐ電話した。
「A、今どこ？」
「ん？家。さっき帰ってきた。」
嘘だろ。
「なぁ。明日絶対行かなきゃなの？」
「うん。でないと間に合わない。」
「‥分かった。終わったら連絡して。迎えに行く。」
３週間ぶりに会ったAはひどくやつれていた。
♪:*°♪
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ageha(プロフ) - あやテテさん» 初めまして！コメントありがとうございます!!主人公を気に入っていただけてとても嬉しいです。本当にありがとうございました!! (2021年7月28日 22時) (
レス) id: 77f3be5fed (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - とても面白かったです！チャニョルさんカッコ良いです…！主人公さんのキャラもとても好きです！素敵なお話をありがとうございました！ (2021年7月27日 9時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2019年11月7日 9時
