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♪:*°
昼食で会話が弾み、雰囲気が和やかになった。
折角来たから食後は少しブラブラして帰ろうと話がまとまる。
皆から会計を集めてクリスと俺で支払いをしていると、店の外でAがタクヤと話しているところが見えた。
「‥気になるのか？」
「いや、‥まぁ。」
「過干渉はうざがられるぞ。」
「‥知ってる。」
クリスが元気を出せとでも言うように肩を叩く。
どうしてAのことがこんなにも気になるのか。
良い意味で他人の目など気にしない、
堂々とした立ち居振舞いに目が奪われた。
俺なんか眼中にないって感じの。
それが新鮮だった。
最初はそれだけ。
入社して実際に顔を合わせるようになると、
意外と面白いやつで。
皮肉とまではいかないが、鋭い突っ込みやテンポの良い会話が心地好かった。
でも、時おり見せる眼差しが、ガラス一枚を隔てた向こう側から向けられているような気がして。
皆で居ても一人で突っ立っているようで。
どこか寂しそうで。
何か放っておけなくなった。
「タクヤ、Aと何話してたの？」
女子二人が並んで先に歩き出したところでタクヤに事情聴取した。
「あぁ、彼氏いないか聞いてみた。
いたら来ないわよ、だって。」
「あぁ言いそう。で？」
それだけじゃないだろ、と無言で肘鉄を軽く喰らわせれば、
「そっちは？って聞かれたから
俺とチャニョルは居るよって答えておいた。」
マジかよ、余計なことを‥。
でも、やっぱりバレてたか？
社員旅行でも着信が何度もあったし。
「A、何て？」
平静を装って話を続ける。
「だろうね。って。
それから
“彼女には今日のことちゃんと報告してきたの？”
って心配された。」
「そっか。」
「“彼女さんを悲しませちゃダメよ”
って‥意外と優しいのな。」
「知ってる。」
そんなの、一年前から知ってる。
新年度の人事が発表された。
俺と同じ部署の事務にジニョン、Aとタクヤが隣の部署に、クリスはシステムエンジニアだから本社事務局に配属が決まった。
♪:*°
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ageha(プロフ) - あやテテさん» 初めまして！コメントありがとうございます!!主人公を気に入っていただけてとても嬉しいです。本当にありがとうございました!! (2021年7月28日 22時) (
レス) id: 77f3be5fed (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - とても面白かったです！チャニョルさんカッコ良いです…！主人公さんのキャラもとても好きです！素敵なお話をありがとうございました！ (2021年7月27日 9時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2019年11月7日 9時
