2 ページ32
．
会場は既に席が決まっていて、ヌナは端の円卓。
おれの席は‥残念、隣。
ヌナがジョンデにサッと会費を支払って席に着いたのを見計らって、ヌナの顔が見える位置を陣取った。
ヌナの隣はジュンミョニヒョンみたい。
久しぶりだからと積もる話もあるようで、仕事の近況報告をしていた。
‥色気ない(笑)
まぁ、二人とも仕事人間だから。
会が始まっても、ずっとヌナばっか見てるおれ。
隣に座った事務の女の子が話しかけてくるけど、生返事しかできない。
諦めて反対側の人と喋ったらいいのに。
とりあえずヌナにライン。
―ヌナ〜、構って！
――美味しいご飯を食べたら？
―まだ11時だよ？腹減らねぇもん。
――皆さんとお話ししたら？
―えー、ヌナと話したい。
――仕事中でしょ、副主任が！
‥こぉんのッ、仕事人間!!(怒)(泣)
周りも今は食事とお喋りでザワサワしている。
今なら誰も気にしないだろう。
ヌナに電話した。
スリーコールでやっと出てくれる。
「ぬ〜な、構って！」
『ベッキョナ‥切るよ？』
「やだやだ、だめ！切らないで!!」
おれら久しぶりに会えたんだよ？
顔が見たいし、声が聞きたいの。分かってよ。
「ねね、ぬな！こっち見て！」
『何！？』
“A、すーきっ！”
『ッ!!』
声には出さずに口パクで。
ハングルじゃなくて日本語で。
Aの目を見つめたまま微笑む。
電話は切られちゃったけど、顔を真っ赤にしたあと、俯いて両手で顔を隠したヌナ。
髪から覗く耳が真っ赤なんですけど‥。
ふふふ、
思わずにやければ、対角線上に居たギョンスに白い目で見られた。
ヌナを意識させられれば良いの！
これから仕事がなければヌナと抜け出せるのに。
なんて、ヌナのことばっかり考えていたら、新人の紹介という名の一発芸披露大会が始まった。
オペラを歌う人から躍る人まで居て、上司や幹部まで引っ張り出す部署もあって、誰が主役なんだか。
同じ会社と言えど、営業所が違えば知らない人ばかりで、内輪受けのやつとか見せられてもつまんねぇし。
と、ヌナにラインしながら食事に手をつける。
いよいよラストになった。
「それでは最後になりました。
大トリを飾るのは‥」
キム・ジョンデだった。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「EXO」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ageha(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！アンケートの御礼文を加筆しました。キュンキュンしていただけて何よりです！キャラとか大分崩壊してると思うんですが‥次はどうしましょうかね？(笑)とりあえず裏の続きを書きます(*￣ー￣) (2016年2月6日 11時) (
レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - もう、キュンキュンしかない！( *´艸｀)うふふうふふしながら読んでしまったよ＼(^_^)／ (2016年2月6日 10時) (レス) id: c74f559774 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ageha | 作成日時：2016年2月6日 2時
