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「ラルクならヨリさんも行かなきゃじゃん？」
A先輩がデスク越しに声を掛けてくれている。俺に。
「で、どうすんの?行くの？行かないの？？」
ビックリして固まっていると、先輩が答えを急かす。
え、ちょっと待って！え？えぇ!?
先輩、直々に俺をご指名ですか！うわー!!
「はいはい！ヌナ、ラルクなら僕も歌いますッ!!」
喜びを噛みしめていると、ジョンヒョン先輩のパワフルボイスがぐわんぐわん響いた。
「え、ジョンヒョンいける口なの？まじで！？」
「まじっす！」
「じゃぁ行こうぜ、イェーイ!!」
イェイ！ハイトーンボイスで肩を組み合う二人。
「いやいや、真のルシエルは俺ですから！
俺がハイドさんでA先輩がテツさんでしょ!!」
さ、行きましょう！
と二人の間に割って入った。
「お疲れ様です！」
そう言って先輩の鞄を奪い取ると、ニヤニヤしながら後ろをついてくるジョンヒョン先輩と更にその後ろでひらりと手を振るジョンデ。
「あれ、ジョンデは行かないの？」
「あー、オレはラルクじゃないから。」
「別にいいんじゃない？」
ジョンヒョン先輩が声を掛けたけれど、ジョンデは首を振り、「締めておくし、行きな？」と笑った。
「じゃぁジョンデ、よろしくね。」
「はーい、畏まりました！いってらっしゃい、ヌナ。」
A先輩と肩を組んで、駐車場へ行き、先輩の車でカラオケへ向かった。
平日深夜の四時間パック。
部屋に入ったと同時にラルクの楽曲を片っ端から入力していく。
ジョンヒョン先輩はDive to blueとheavens driveを歌い上げた後は、ハングルで歌っていた。
…めっちゃ歌上手いんですけど。何より大人の魅力というか。
…すげー。
俺、ベクが一番歌上手いと思ってたけど、ベクにもギョンスにもジョンデにもない声だよな。
ふと隣に座るA先輩を見ると、最初は一緒にノリノリで手を振り上げていたのに、
バラードになった瞬間、うっとりと聴き入っている。
「ジョンヒョン氏、凄いなぁ。」
「…そうですね。」
瞳にはうっすらと涙が光る。
一曲終わると、ジョンヒョン先輩は照れくさそうに笑った。
「…An Encore歌って下さい。」
「……いいですよ。」
A先輩がおずおずとリクエストすれば、ジョンヒョン先輩はビックリしたように目を見開いた後、にっこり微笑んだ。
…不覚にも、俺は泣いた。
横を見ればA先輩も泣いている。
不謹慎にも…
声を殺し、頬を拭うことも忘れ、ただ涙を流す彼女の横顔を綺麗だと思った。
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ageha(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！アンケートの御礼文を加筆しました。キュンキュンしていただけて何よりです！キャラとか大分崩壊してると思うんですが‥次はどうしましょうかね？(笑)とりあえず裏の続きを書きます(*￣ー￣) (2016年2月6日 11時) (
レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - もう、キュンキュンしかない！( *´艸｀)うふふうふふしながら読んでしまったよ＼(^_^)／ (2016年2月6日 10時) (レス) id: c74f559774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2016年2月6日 2時
