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♭♭♭
またエレベーターに乗り込んで晩飯の相談をしていると、二階でチン！と止まった。
「わー！ベッキョーン!!‥と、A先輩！
お疲れ様です!!」
「お疲れ様です。」
「お疲れ〜」
チャニョルである。
繁忙期で二階に缶詰めとなっていたらしく暫く姿を見かけなかったが、ようやく落ち着いたらしい。
くたびれたスーツに半泣きで抱きついてきた。
ヌナに気づいて慌てて飛び退いたけれど、もう後の祭りである。
「お互い生きて家に帰れるね。
本当にお疲れ様。」
ヌナが声をかけると、チャニョルはさらに目をうるうるさせた。
「はい、本当に!!
どうしたら先輩みたいに笑顔でいられるんですかね!?」
堰き止めていたものが爆発したように喋りだすチャニョルにヌナは苦笑した。
「ハハ、外面が良いだけだよ。
あとは慣れ？場数を踏んでるからかな？
自力で運転して家まで帰んなきゃだし。
しんどくなる前に一息入れるようになったよ。」
「いやぁ、そうは言ってもドタバタしてると
休むタイミングを失うんすよね！」
「それは何年経ってもあるあるだわ！」
共感は最大の特効薬。
一階に着いた頃には笑い合ってあるあるネタで盛り上がる二人が微笑ましかった。
「ま、褒賞金があるから！
もらえるようにあとちょっと頑張りましょ！」
ファイティン!!とチャニョルの背中をペシッと叩いたヌナ。
チャニョルは驚いたように目を見開いて、それからおれを見た。
もちろん微笑んで見つめ返す。
瞳に何故か恐怖の色を浮かべ、か細い声で미안!と言ってきた。
「何が？」
と返せば、ビクッと震え上がるので、冗談だって！괜찮아〜と笑って、ヌナと同じように背中をペシッと叩いておいた。
上書き完了だ！
「じゃ、おれらこっちだから！」
「おう！」
さりげなくヌナの腰に腕を回して、チャニョルと距離を取る。
一瞬だけ彼女の頬が真っ赤になった。
「では、A先輩、失礼します！」
「失礼します。お疲れ様でした！」
踵を返し、駅裏の契約駐車場へ向かうチャニョルを見送って、自分たちも横断歩道を渡る。
足音が遠ざかったところでヌナを抱き寄せてみた。
上から顔を覗きこむ。
「これからはいつでもおれが運転してあげるからね」
「‥ありがと。」
「あーでも、ナビはお願い！」
「ふふ、もちろんだよ。」
季節はすっかり春めいてきたけれど、夜風はまだ冷たい。
車まであと数メートル。
歩調は緩めて、もう少しだけくっついていようか。
♭♭♭
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ageha(プロフ) - てみさん» てみさん、こんばんは！コメントありがとうございます!!いつかヒロインにその台詞を言わせたくて‥相手はこのべっちゃんだな！と決めました。反応いただけて嬉しいです^^ 50話では足りない気もしますが365の皆さんが今後も幸せであることに間違いないでしょう！ (2020年10月21日 19時) (
レス) id: 77f3be5fed (このIDを非表示/違反報告)
てみ(プロフ) - agehaさん こんばんは！更新ありがとうございます！しうちゃん，べっちゃん編2作品読ませて頂きましたが，べっちゃん編のヒロインちゃんのプロポーズが男らしかった(笑)また最初から読み返してきます＾＾ (2020年10月20日 18時) (レス) id: 489d1a8928 (このIDを非表示/違反報告)
ageha(プロフ) - てみさん、こちらこそいつもありがとうございます!!喜んでいただけて良かったです。続きもがんばりますね！お楽しみに♪ (2020年5月4日 20時) (レス) id: 77f3be5fed (このIDを非表示/違反報告)
てみ(プロフ) - agehaさん。こんにちは！しうちゃん，べっちゃん編更新ありがとうございます！とっても嬉しいです。いつもありがとうございます！ (2020年5月3日 18時) (レス) id: 489d1a8928 (このIDを非表示/違反報告)
ageha(プロフ) - てみさん» てみさん！いつもありがとうございます!!皆さんがここで少しでも楽しい気分になれたら嬉しいです。外に行けなくてもそんな気分が味わえるよう模索中です。続き、もう少しだけお待ちくださいね！てみさんもご自愛くださいませ。 (2020年4月2日 22時) (レス) id: 77f3be5fed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2019年6月27日 2時
