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「帰りはいつも僕が送るのに‥」
「駐車場までですよね？
おれは家まで送り届けますから！
あと、おれ次男なんで婿入りします。
ヌナの家は守られるんで安心してください^^」
ここで引くわけにはいかないと一気に畳み掛ける。
ヒョンはかなりのダメージを受けたようで、ちょっと可哀相なくらい凹んで机に突っ伏した。
「僕のAが‥大事な妹が‥‥」
「あはは！
私にとってもオッパは大事な兄ですよ。」
「A‥!!」
ガバッと上体を起こすヒョン。
ちょろい‥と思いながらも“オッパ”と呼ばれるのは少し羨ましいぞ。
ほんの少しだけど！
「はい、お疲れさまでした！
よし！行こっか、ベッキョナ。」
「うん！」
でも、ヌナが選ぶのはおれなんだよな。
くるりと振り返ってにっこり笑うAさんにおれも満面の笑みを浮かべる。
呼び捨ても特権だよな？
だってヌナがヒョンを呼び捨てにすることも絶対にない。
‥ニヤけて止まらない。
「ヒョン、顔。」
「うるせー、見んな！」
また近づいてきたソンミノを押し退けて、Aさんの鞄を持った。
二人でエレベーターに乗り込む。
「ねぇ、」
珍しくAさんから口を開いた。
「ん？」
「さっきの、本当？」
「何が？」
「家まで送る、とか‥‥
婿入り、とか‥？」
俯いて、真っ赤な顔を隠そうとしながらも頑張って訊いてくれる。
さっきはしれっと交わしていたのに、本音はこっちなの？
‥かわいい。
「うん、全部本当。本気。」
焦らさず、ヌナの手を取り、ヌナの目をまっすぐ見つめる。
「〜ッ、近い！」
「A、こっち見て。」
頬に触れて、目を合わせる。
本気だって伝わるでしょ。
「‥嬉しい。ありがと。」
「ん。」
あぁ、ヌナっておれの顔を赤くさせる天才でしょ？
繋いだ手はそのままにお互い壁を見る。
チン！とエレベーターが１階到着を告げ、
「今度はどういう状況？」
「あ？内緒！」
「お疲れ様です‥!!」
またチャニョルに遭遇した。
熱かった顔も冬の外気で落ち着いてくる。
Aさんの手をしっかり握り直して信号を待った。
「今日、電車で来たから。
Aさえ良ければ本当に送らせて。」
「‥よろしくお願いします。」
「ふふ、いつもより長く居られる！」
信号が青になって、駐車場までゆっくり歩いた。
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ageha(プロフ) - てみさん» てみさん、こんばんは！コメントありがとうございます!!いつかヒロインにその台詞を言わせたくて‥相手はこのべっちゃんだな！と決めました。反応いただけて嬉しいです^^ 50話では足りない気もしますが365の皆さんが今後も幸せであることに間違いないでしょう！ (2020年10月21日 19時) (
レス) id: 77f3be5fed (このIDを非表示/違反報告)
てみ(プロフ) - agehaさん こんばんは！更新ありがとうございます！しうちゃん，べっちゃん編2作品読ませて頂きましたが，べっちゃん編のヒロインちゃんのプロポーズが男らしかった(笑)また最初から読み返してきます＾＾ (2020年10月20日 18時) (レス) id: 489d1a8928 (このIDを非表示/違反報告)
ageha(プロフ) - てみさん、こちらこそいつもありがとうございます!!喜んでいただけて良かったです。続きもがんばりますね！お楽しみに♪ (2020年5月4日 20時) (レス) id: 77f3be5fed (このIDを非表示/違反報告)
てみ(プロフ) - agehaさん。こんにちは！しうちゃん，べっちゃん編更新ありがとうございます！とっても嬉しいです。いつもありがとうございます！ (2020年5月3日 18時) (レス) id: 489d1a8928 (このIDを非表示/違反報告)
ageha(プロフ) - てみさん» てみさん！いつもありがとうございます!!皆さんがここで少しでも楽しい気分になれたら嬉しいです。外に行けなくてもそんな気分が味わえるよう模索中です。続き、もう少しだけお待ちくださいね！てみさんもご自愛くださいませ。 (2020年4月2日 22時) (レス) id: 77f3be5fed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2019年6月27日 2時
