降り積もる現実 ページ48
社長から正式に異動の発表があり、徐々に引き継ぎをしていく私たち。
私の仕事はベッキョンに、彼の仕事はギョンスに。
顧客担当が増えるのは何とかなるとして、決済や事務処理などを始めとして責任が増える。
二人は仕事の多さに驚きながらもやる気満々の様子だった。
「次年度からはベッキョナも責任者総会に出るからね」
がんばろう！と声を掛け合う。
「ぶっちゃけ会議のあとっていつも憂鬱になるんだよねー‥
これからは会議でベッキョナに会うから気合い入れていかないと！」
遠い目をしてぼやいたあと、ベッキョンの顔を見て笑う。
正直なところ、毎週の会議は本当に厭で、できることなら行きたくない。
でも、次からは彼がいると思うと情けないところは見せられない。
‥耐えられるかな、私。
‥‥むしろ、終始無表情を貫く自分に慣れてもらった方が早いかも。
会議での自分のポジションを思い出せば苦笑しかない。
あの三時間は針の筵に座っているようなものだ。
自分は慣れたとして、彼の笑顔が曇らないことだけ祈ろうか。
個人業務に戻れば、窓の外でまた雪が降りだしている。
午後には止むという予報だったけど、夕方には道路も白くなり、帰りは道も凍るだろう。
ベッキョンとギョンスは電車で帰らせた方が良さそうだ。
久しぶりに一人で帰るのか‥‥。
‥‥こんな日はSHINeeに癒されるのが一番だよね。
脳内BGMをSHINeeのballad特集にして、再びPCに向かった。
予想通り、先週降った雪が凍った上に更に雪が積もったため、二人を先に終電で帰した。
戸締まりをして出れば、道路は雪の轍が出来ていて、スタッドレスタイヤでも危なそう。
駐車場では、案の定、車のフロントガラスは凍りついていて、スプレーも冬用ウォッシャー液も全く役に立たない。
「スプレーした端から凍るってどうよ？」
一人ごちても返ってくる言葉はない。
「‥寒ッ、てか、寒すぎて肌が痛いわ。」
冷たい風が頬を刺す。
慌てて車に乗り込んで、エンジンをふかす。
すぐさまカーステをSHINeeに切り換えて、前が見えるまで待った。
‥だって、思い出すじゃない。
これはセットリストの順番を変えなきゃね。
アルバムを聴きながら、先頭アーティストをSHINeeにセット。
ツンと鼻の奥が痛いのも、目頭が熱いのも、寒いからだ。
氷が溶けて視界がクリアになると、ゆっくり発進。
交差点で対向車がスーパーに突っ込んでいて、赤く点滅する安全灯の誘導に従って迂回する。
‥二人を帰して正解だった。
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ageha(プロフ) - もっちさん» ちなみに、今ミンソギヒョンが一番の推しメンです！ (2015年12月19日 0時) (
レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
ageha(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！本当に勢いだけで始めたので、楽しんでもらえて嬉しいです。カイくんファイティン!!そして、今から次の方を投下しまーす！ネタ切れしたら萌えをください！ (2015年12月19日 0時) (レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - どうしよう！酔ったべくちゃんにもヤバ〜イ と思ったし、ドさんもやりおるな！って感心してたけど……しうちゃんがたまらなくステキング↑( *´艸｀)カイくん、頑張らないとしうちゃんがガンガン来ちゃうなぁ(笑) (2015年12月18日 6時) (レス) id: bd62209fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2015年12月15日 6時
