幼馴染ミンソクの本音�� ページ45
「あけおめ」
「おめでとうございます、ミンソク。」
店で年越しのカウントダウンをされて、元旦も太陽が高く昇ってきたころに帰宅すれば、ご両親の所へ行っていたらしいAと出くわした。
挨拶だけ交わしたあと、こちらに背を向けて咳き込んだAに驚くと同時に不安が襲う。
ジェスチャーだけで家に引っ込んだAの後を追えば、案の定リビングで倒れていた。
慌ててソファーへ運び、ストーブと加湿器をセットする。
握りしめていたブランケットを広げてやれば、苦しそうに閉じられた瞼から滲んだ涙。
「ジョンイナ……夢でなら…」
キキララを愛用していたはずなのに、今あるのはクマのブランケット。
左手には見慣れないリングが光っている。
カウンターの上、額に入れて立てかけてあるのは「夫になる人」だけサインの入った婚姻届。
‥俺の方が先に出会ったのにな。
Aとはクリスマス前に会ったきり、気づけば年が明けていた。
忘年会シーズンで忙しかったのもあるが、何よりジョンデに言われたことが頭を過って身動きできずにいた。
25日もあと数時間で日付が変わろうとする頃、ジョンデは４月からAの部下になると報告しに来た。
左耳にあったオニキスのピアスはもうなく、遠恋だった幼馴染のことを吹っ切ったのだと分かった。
『ヒョンはさ…
いつまでその初恋を引きずるの？
幸せにできないなら、ヌナを放してあげて。
オレは部下としても、一人の男としても、
これからのAヌナを支えるつもりだよ。』
キッパリと言い放ったジョンデの瞳は真っ直ぐ俺を射抜いていて、格好良かった。
高校生までのAなら誰よりも一番知っていると自負している。
けれど、今のAは？
‥俺の知らないことばかりだ。
もう一度、カウンターに目をやる。
なりふり構わずAを愛していると叫んでいるそれがとても眩しく見えた。
思いの強さなら負けない。
けれど、想うばかりで、分かってくれないとAに八つ当たりした自分は？
いくらでもチャンスはあった。
でも、今まで伝えることすらしてこなかったのは誰だ？
あと一年でAと過ごしてきた日々と、
Aと離れて暮らしてきた日々が同じになる。
幼馴染みというポジションに甘んじてきた自分をひどく悔いた。
‥って、それより今はAの看病が先だ。
再び視線を戻してAの涙を拭う。
前より少しだけ明るくなった髪をそっと撫でた。
‥俺がAにできることは、
答えはとても簡単だった。
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ageha(プロフ) - もっちさん» ちなみに、今ミンソギヒョンが一番の推しメンです！ (2015年12月19日 0時) (
レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
ageha(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！本当に勢いだけで始めたので、楽しんでもらえて嬉しいです。カイくんファイティン!!そして、今から次の方を投下しまーす！ネタ切れしたら萌えをください！ (2015年12月19日 0時) (レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - どうしよう！酔ったべくちゃんにもヤバ〜イ と思ったし、ドさんもやりおるな！って感心してたけど……しうちゃんがたまらなくステキング↑( *´艸｀)カイくん、頑張らないとしうちゃんがガンガン来ちゃうなぁ(笑) (2015年12月18日 6時) (レス) id: bd62209fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2015年12月15日 6時
