夢の終わりに ページ39
僕のAへ
「歌手になりたい」
いつも自分の夢を叶えることしか考えてこなかった僕が
「貴女の夢を叶えてあげたい」
そう思うようになったのはいつからだろうか。
二人のヌナに甘やかされて育った僕にはAさんの気持ちは分からなくて。
何なら自分の気持ちをストレートに表現することさえ難しかった。
だって、今までは言わなくても気づいてもらえたから。
ヒョンたちと暮らすようになってからもヒョンたちは優しくて。
「いいよ、大丈夫だよ。」と笑ってくれるから。
七つ上の貴女は社会的に立場のある大人の女性で、仕事に向かうときはスーツをビシッと決めている。
キリッとした表情は、戦場に向かう戦士のように強くて凛々しい。
あんなに泣いて帰ってきても、次の日にはちゃんと起きて、また正面から立ち向かっていく。
敵わないな、と思いながらも、決して逃げないAの強さにひどく憧れた。
どう足掻いても、ヒョン達でさえも、とても追いつけないくらい背中。
けれども、だからこそ貴女は眩しくて、
追いつきたい、いつかその隣で肩を並べて歩きたい。
ずっと追いかけていたい存在だ。
そのくせ仕事が終わると、身につけていた鎧を全部脱ぎ捨てて。
僕の前では少女のように頬を染めてはにかんだり、少年のように無邪気に笑ったり。
子供みたいに唇を尖らせて拗ねてたり。
くるくる変わる表情がとても愛らしい。
ずっと見ていたいな…と思うくらい、純粋な心も持っているA。
最初に会ったときは思わず「おもしろい」と口走ってしまったけれど、
僕は貴女と一緒にいると楽しいんだよ。
世の中には辛いことも沢山あるけれど、
そんな貴女の心を守りたい。
失いたくない。
自分本意な僕が誰かを守りたい、支えたいと思う日が来るなんて、誰が想像しただろう。
Aが倒れて帰ってきた日、
貴女は寝てたと思ったようだけど、本当は一睡もできなかった。
眠れないなんて初めてで、すごく不安だった。
Aが目を覚ましたとき、僕はやっと息することができて、Aが好きなんだとハッキリ自覚した。
目が覚めて一番に、貴女の瞳に映るのは僕でありたい。
貴女の全てがほしい。
A、あいしてる。
Aの愛が手に入るなら事務所もファンも納得させてみせる。
異国の地に骨を埋めても構わない。
貴女への愛こそが僕を動かす原動力だから。
必ず迎えに来るよ。
だからどうか僕の手を取ってください。
キム・ジョンイン
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ageha(プロフ) - もっちさん» ちなみに、今ミンソギヒョンが一番の推しメンです！ (2015年12月19日 0時) (
レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
ageha(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！本当に勢いだけで始めたので、楽しんでもらえて嬉しいです。カイくんファイティン!!そして、今から次の方を投下しまーす！ネタ切れしたら萌えをください！ (2015年12月19日 0時) (レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - どうしよう！酔ったべくちゃんにもヤバ〜イ と思ったし、ドさんもやりおるな！って感心してたけど……しうちゃんがたまらなくステキング↑( *´艸｀)カイくん、頑張らないとしうちゃんがガンガン来ちゃうなぁ(笑) (2015年12月18日 6時) (レス) id: bd62209fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2015年12月15日 6時
