エリート君、目撃する。 ページ26
その日は
終いにはPCのデータが飛んで、復元作業してたらこんな時間になった。
(終電ないじゃん、やべーどうする？)
ベクに迎えに来てもらう？それともギョンス？
でも、どっちも車持ってねーじゃん！
頼みの綱はジュンミョン先輩だけだ！
と玄関横のベンチスペースでスマホを構っていれば、女の人の声で懐かしい言語が聞こえてきた。
「チョォォンマッリスルス オプタ!!」
めっちゃ怒ってる。怖ッ!!
久しく聞けた母国語だけれど、内容は恐ろしくて。
カツ！カツ！ヒールを鳴らして近づいてくる足音に慌てて茂みに隠れた。
「ハー‥ モセモゲッタ!!」
何事かと隙間から様子を窺えば、ベクが絶賛片想い中のAさんがエントランスに現れた。
(ベク‥お前の言う優しくて素敵な先輩が
今マジギレしてるぞ。)
クールぶって鼻につく。
とも上司が愚痴っていたっけ。
そんなAさんも仕事で何かあったらしく、やってられない！と吐き捨てた。
まぁ確かにハングルなら上司には分かるまい。
意外‥そう思ってしばらく彼女を観察する。
ジャケットからスマホを取り出したAさんが何かアプリを開くと、ギュイィーン！というエレキの音が響いて、素早くヘッドフォンを差し込んだ。
右手で耳を軽く押さえ、左足でリズムを取っていく。
(わー‥タテノリ。ロックっすか？)
体を小刻みに揺らしながらAさんが近づいてくる。
(ヤベッ、こっち来る！)
慌ててベンチに座り、電話を掛けるフリ。
どうやら駐車場へ行くみたいで、こそっと茂みから頭を出せば。
『闇を裂いて 溢れ出した 光掴み掲げろ！
I'm awakening in the NewWorld!!』
拳を高く突き上げてシャウトされました。
……。
何だ、この人。
スゲーおもしれー。
曲は二番に入ったらしく、車の前でノリノリのAさん。
ずっと見ていたらオレまで楽しくなってきて、一緒に体を揺らしてみる。
だって、この曲知ってるから。
仁川のライブハウスで跳びまくった日を思い出す。
「ハハッ！
I'm awakening in the NewWorld♪」
つい一緒に歌ってしまった。
「誰！？」
「あっ、」
やべー、見つかった。
「ジュンミョナの所のエリート君！？」
「あー、すみません。
お疲れ様です、Aさん。」
「…お、お疲れ。
ねぇ、いつからそこに？」
「あー、最初から？」
わ、Aさん真っ赤だ。
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ageha(プロフ) - もっちさん» ちなみに、今ミンソギヒョンが一番の推しメンです！ (2015年12月19日 0時) (
レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
ageha(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！本当に勢いだけで始めたので、楽しんでもらえて嬉しいです。カイくんファイティン!!そして、今から次の方を投下しまーす！ネタ切れしたら萌えをください！ (2015年12月19日 0時) (レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - どうしよう！酔ったべくちゃんにもヤバ〜イ と思ったし、ドさんもやりおるな！って感心してたけど……しうちゃんがたまらなくステキング↑( *´艸｀)カイくん、頑張らないとしうちゃんがガンガン来ちゃうなぁ(笑) (2015年12月18日 6時) (レス) id: bd62209fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2015年12月15日 6時
