研修生ジョンデの思惑 ページ24
ようやくやってきた休日。
朝と言うには遅く、昼と言うには早い時間に目が覚めた。
たまにはミンソギヒョンのカフェでブランチも悪くないかなと電車に乗って、二駅先の街へ。
駅裏は変わらないなぁとロータリーを抜けていけば、向かいのジュエリーショップから人が出てきた。
‥珍しい。
手が冷たいからと買った缶コーヒーを開けてベンチに座って観察。
出てきたのは背の高い男で、黒のトレンチコートがむかつくほど似合っていた。
嬉しそうな顔しちゃって‥俺より若そう。
男はドアを押さえて店内を振り返る。彼女連れ？
ハイと相手に自分の右手を差し出した。
控え目に伸ばされた手を男がしっかりと握る。
店内から出てきたのはAヌナだった。
へー、彼氏？‥いたんだ？
そんな風には見えなかったけど。
Aヌナのことは、顔こそ知らなかったけれど、存在だけは聞いていた。
ベクの話によく出てくるやり手な先輩。
「厳しいけど優しいんだ、おれの一目惚れ」
そう聞いて興味が湧いた。
一緒に働きだして三年目になるらしいのに何の進展もないベクにちょっとイラついて。
『うかうかしてると奪うよ？』と何度言いそうになったことか。
研修初日に会った時の印象は、スタイルは悪くないのに色気がない。
仕事っぷりを見て、これじゃぁ男をつくる暇はないわと納得したくらいだ。
ベクもああ見えて仕事一筋な所があるし、あの部署は女性がAヌナしかいないから、
たまたま近くにいたヌナに惹かれた気がしただけじゃないかって。
それなのに。
あまり化粧をしていないせいか、至近距離で見つめても白くてきれいな肌とか。
香水は苦手だとかでつけていないのに、振り返った瞬間にふわりと漂うハーブの香りとか。
男にも権力にも媚びない凛とした声とか。
‥聞いていないんですけど。
「あー‥恥ずかしっ!!」
ミスしたこともだけど、自分から近づいておいてヌナに照れたなんて悔しくて言えない。
ヌナが綺麗すぎて一瞬ためらったけれど、行け押せで唇を奪った。
いつになく口から心臓が飛び出そうなほどドキドキしたのにヌナは無表情で。
「‥‥きっと愛情たっぷり入れたからですよ」
事務の女の子たちがキャー！ってなる台詞も華麗にスルーでプライドはズタボロ！
「美味しいコーヒーには美味しいスイーツが必要でしょ？」
そのくせ振り向き様に笑顔とか。
仲良く歩く後ろ姿を遠くから見送る。
あの感じだと、まだなんでしょ？
男前なら僕だってそうだ。絶対奪ってやる。
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ageha(プロフ) - もっちさん» ちなみに、今ミンソギヒョンが一番の推しメンです！ (2015年12月19日 0時) (
レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
ageha(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！本当に勢いだけで始めたので、楽しんでもらえて嬉しいです。カイくんファイティン!!そして、今から次の方を投下しまーす！ネタ切れしたら萌えをください！ (2015年12月19日 0時) (レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - どうしよう！酔ったべくちゃんにもヤバ〜イ と思ったし、ドさんもやりおるな！って感心してたけど……しうちゃんがたまらなくステキング↑( *´艸｀)カイくん、頑張らないとしうちゃんがガンガン来ちゃうなぁ(笑) (2015年12月18日 6時) (レス) id: bd62209fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2015年12月15日 6時
