現実は妄想の心知らず ページ14
悔しそうに うーと唸るベッキョンに何だか申し訳ない気持ちになる。
「その言葉だけで充分だよ。
ほら、顔上げて！
いつまでもあんなやつに振り回されていたらベッキョナの時間が勿体無い。」
後ろ手にワシャワシャ頭を撫でながら本音を漏らせば。
今度は んー！と気持テンション高めに叫んで？額を肩にグリグリ押し付けてきた。
「んんー、Aぬなぁ、すき！
おれ今日はぬなにお持ち帰りされたいなー♪」
さわさわ、再び腰に手が伸びてくる。
「‥酔ってるでしょ」
「酔ってる！Aちゃんに！でも本気！
…だめ？」
「はぁ。だめじゃないけど。」
「え？」
ふう、酔いが醒めたか。よし。
こうなったら全員巻き込んで、姉御肌な株をあげさせてもらうから。
さっきの生意気後輩くんに電話する。
「もしもし、ぎょんす？‥うん、お願い」
「なに？」
離れたのに、また近付くベッキョン。
不安げに後ろから私の腰に両手を添えるから、もう一度だけ頭を撫でる。
「お望み通りお持ち帰りしてあげる。」
「‥いいの！？」
「嫌ならいいです」
「うそうそ、おねがいします！」
出た！肩におでこグリグリ。
こうすれば大抵要求が通るって分かってやってんのかな？
無自覚だったら恐ろしいわ。
きゅ、とお腹の前でベッキョンの両手が結ばれて身動きできない。
大人しく好きにさせてやると、首元でもそもそ動きだした。
ちゅ、ちゅう。
「ちょ、何してんの！」
「んー？マーキングしてるw」
「ぎゃ、耳吸うな！」
何度目かの攻防戦は後輩くんによって終止符が打たれた。
「Aヌナー、鞄！ほらベクも」
ギョンスが来たから体は起こしたものの、未だに私の左腕はベッキョンの右腕に組まれたまま。
彼女かよ！
ギョンスからの冷ややかな視線をひしひしと感じながらバッグを受け取った。
「ん、こまうぉ。ほらべくも！」
「ん、ぎょんすこまうぉ！」
「別にこれくらい。
明日のランチでいいですよ。
向かいのホテルのフレンチをコースでお願いします。」
…かわいくない。
「請求なら隣のベッキョナによろしく。
タダで送ってあげるんだから感謝しなさい！」
「仕方ないですね。今日のところはそれで。」
「今日だけでなく明日以降もそうです！」
社長と幹部にご挨拶だけして先に失礼する。
ベッキョナだけじゃ明らかに不利だから、ギョンスにもグッタリしてもらう。
酔い方は違えど、かなり酔っ払っているのは確かだ。
駐車場に着き、二人を車の後ろへ詰め込んだ。
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ageha(プロフ) - もっちさん» ちなみに、今ミンソギヒョンが一番の推しメンです！ (2015年12月19日 0時) (
レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
ageha(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！本当に勢いだけで始めたので、楽しんでもらえて嬉しいです。カイくんファイティン!!そして、今から次の方を投下しまーす！ネタ切れしたら萌えをください！ (2015年12月19日 0時) (レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - どうしよう！酔ったべくちゃんにもヤバ〜イ と思ったし、ドさんもやりおるな！って感心してたけど……しうちゃんがたまらなくステキング↑( *´艸｀)カイくん、頑張らないとしうちゃんがガンガン来ちゃうなぁ(笑) (2015年12月18日 6時) (レス) id: bd62209fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2015年12月15日 6時
