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―カイくんの内緒話―
月末の土曜日はヌナの所に泊まる日。
家を訪ねる度に自分の物を少しずつ置いていったから、今では身一つでも大丈夫になった。
ただいま、とヌナに抱きつけば、優しく受け止めてくれる。
Aの纏う薔薇の香りを胸いっぱいに吸い込んでひどく満ち足りた気持ちになる。
…でも、今日はその香りが何だか強い。
カウンターに案内するヌナの後姿を眺めた。
…心なしか動きも鈍い。
そっか、と納得して、今夜はいっそう優しくしようと決めた。
ご飯の前にチケットを渡すと放心した様子のA。
安心するように伝えて、早くお風呂で体を温めてもらえるように話した。
「もう遅いし、今晩は冷えるみたいだから‥
今のうちにお風呂に入ってきて。」
「ありがとう。」
素直にありがとうやごめんねが言えるAが好きだ。
それなのにこのヌナは‥食べ終わった食器を片す前に出てきてしまった。
仕方なくお風呂を頂いて戻れば。
「全く‥パボぬな」
せっかく温まった体が冷えるじゃん。
俺に用意されていたブランケットをAの肩にかけた。
寝室に上がってAの手を引く。
自分の右膝に座らせて、少しでも暖かさを分けてあげられるようにギュッと抱き締めた。
手の温もりが同じになって、ベッドへ入り込んだ。
なるべく痛くならないようにと祈りながら、Aのお腹を抱きしめて眠った。
朝になってAに起こされる。
でも、まだくっついていたくてしがみついた。
ヌナが寝起きのニニに弱いって分かってやってる。ニヤ。
Aのご飯を食べて、片付ける間に着替えに行かせた。
洗剤もローズの香りで洗い物も楽しくなる。
洗面台を借りて顔を洗ったあと、右の棚から俺専用のスキンケアを出した。
面倒だけれど、頬っぺたをすべすべにしておかないと、ヌナにポポしてもらえない。
二階に上がると、グレーのガウチョ？パンツに白のVネックトップス。
…かわいい。
ちらりと見える鎖骨にすげーそそられるんですけど。
今日はダメと言い聞かせて自分も着替えたのに。
なんで抱きつくの、このヌナは！
だけど、Aからすり寄ってもらえるのは嬉しい。
「‥わたしもカイくんの選ぶ服が着たい」
「ネ、チョア」
結局、自分からポポしてしまった。
「あー‥月曜日はやっぱりスカートにしよ？」
寒いだろうから暖かい格好をするように言ったけど、初めての旅行だもん。
可愛いAが見たい。
クローゼットから黒のニットワンピを取り出した。
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ageha(プロフ) - もっちさん» もっちさん！新年おめでとうございます!!コメントに気づくのが遅くなってすみません(>_<) こちらこそ今年もよろしくお願いいたします！そして、今年もカイ様を愛でまくると誓います！(笑)あと、新境地を開拓してみようと思うので、またアドバイスお願いします♪ (2016年1月27日 3時) (
レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - agehaさん、明けましておめでとうございます＼(^_^)／今年もかっこいい、可愛いカイ君を見せてくれてありがとうー↑ (2016年1月6日 7時) (レス) id: bd62209fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2015年11月26日 1時
