2 ページ18
．
パチリと照明が点いて、急に明るくなる視界に目を瞑った。
戻ってきたカイくんに頬を撫でられて、おそるおそる目を開ければ、くすりと笑われる。
「目、真っ赤。うさぎみたい」
かわいい。と目尻にキスされた。
「もう‥食べよう？」
「ネ.」
カイくんが席に戻ったところで、手を合わせて頂きます。
すっかり冷めたかと思われた料理はまだホカホカと温かく、とても美味しかった。
デザートのケーキは二人きりだから食べきれるはずもなく、残りは朝ごはんにしようと冷蔵庫へしまう。
たった二日で幸せ太りしてしまいそう。
食事のあとはもちろん紅茶。
自分用のお土産に買った紅茶アソートの中から、アールグレイと矢車菊をブレンドしたシンデレラフレーバーを選んだ。
「良い香り‥」
カイくんの表情が綻んで私も笑みが零れる。
せっかくだし他のお土産も開けようか！という流れになって、荷物を整理しがてら一つ一つを手に取ってみた。
カイくんのご家族やお店のお客さんに贈りたいお土産はまとめて郵送するため、お部屋に用意されている送り状を書いて、箱に積めていく。
「これはお家用だからしまっていいよね」
次に手に取ったのは、小さな香水屋さんでカイくんと選んだ、ボディクリームとバスバブル。
可愛らしいプリンセスや妖精の香水やバスグッズがある中で、私たちが一目散に飛び付いたのは黄色いくまさん(笑)
二人とも香水をつけるタイプじゃないから癒しグッズがいいねって。
けれど、スーツケースにしまおうと伸ばした手はカイくんに捕まってしまった。
「？」
「‥折角だから使おうよ」
「今日？」
「うん、」
「‥どっちを？」
「両方」
えっと、それは一緒にお風呂ってことですか？
「‥ダメ？」
いや、だから、その上目遣い！
瞳うるうる！
固まる私の手をすりすり撫でながら、じっと請うように見つめてくるカイくん。
「‥‥いいよ」
「やった！」
結局熱い眼差しに圧されて頷いてしまう。
カイくんは目をキラキラさせて、お湯溜めてくる！とバスルームに飛んでいった。
「ぬなー！来て来て!!あわあわ！」
しばらくしてテンションの高いカイくんに呼ばれる。
やっぱり目はキラキラしていて、純粋にバブルバスに入りたいんだなぁ‥と分かって、望みを叶えてあげたいと思ってしまった。
お湯が溜まるまでウズウズしていたカイくんは、浴槽が泡でいっぱいになると、その場でセーターに手をかけた。
「先に入ってあげるから、ちゃんと後からぬなも来て!!」
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 195人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「EXO」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ageha(プロフ) - もっちさん» もっちさん！新年おめでとうございます!!コメントに気づくのが遅くなってすみません(>_<) こちらこそ今年もよろしくお願いいたします！そして、今年もカイ様を愛でまくると誓います！(笑)あと、新境地を開拓してみようと思うので、またアドバイスお願いします♪ (2016年1月27日 3時) (
レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - agehaさん、明けましておめでとうございます＼(^_^)／今年もかっこいい、可愛いカイ君を見せてくれてありがとうー↑ (2016年1月6日 7時) (レス) id: bd62209fae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ageha | 作成日時：2015年11月26日 1時
