M's cafe (ページ17)

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#XIUMIN ページ17

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【WELCOME】～wedding reception～

ご参列の方はこちらに指印とサインをお願いします
二人へのメッセージもお待ちしております!

「へぇ～！指紋を葉っぱに見立てるわけね！」

ジョンデがハイトーンボイスで驚きながら
木の幹と枝だけが描かれたボードに捺印する。

「ウェディングツリーって言うらしい」
「発祥は欧米らしいですよ」

ジュンミョンが解説すると、セフンがサインを書きながら付け加えた。

「メッセージ何て書こう‥」
「考えてこなかったの？
　後ろがつっかえるから早くして」
「考えたよ！でも、色々書きたいことが‥」

ジョンインがペンを持ったまま唇を尖らせれば、ギョンスが急かす。

「人前式って言うらしいよ、こういうの。
　あ、二人はもう来てるんだね。」
「ヒョンらしいっちゃらしいけど。
　カフェのお客さんもOKとか規模が凄いわ。」

イーシンが珍しげに顎に手をかけたら、チャニョルがしみじみと呟いた。

「結局おれらの出番なかったなー！」

ベッキョンがあっけらかんと笑えば、全員がウンウンと大きく頷く。

彼らが足繁くカフェに通っても噂のヌナに会えたのはジュンミョンだけだった。
けれど、誰もが会わなくても大丈夫だと判断した。

本日の会場であるM's cafeはミンソクが彼女と二人で飾りつけしたと聞いている。

店の周りを大きな鉢植えのラベンダーが囲い、
紫、ピンク、白の順にグラデーションとなっていている。
玄関の薔薇のアーチは通る人の目を惹き付けた。
店内にあった５卓のテーブルは外に並べられ、真っ白なテーブルクロスがかけられていた。
ランチョンマットは彼を表すブルー。

我らが長兄は弟たちの予想する遥か斜め上を行き、それを成し遂げる男だ。

ミンソクからの招待状は全部で11通。

「この度私たちは結婚式を挙げることになりました
　つきましては日頃お世話になっている皆様に
　新たな旅立ちの証人となっていただきたく存じます
　挙式後はささやかなパーティーを催したいと思います
　ぜひご出席賜りますようお願い申し上げます」

彼らがサインした、ミントの這う大きなWELCOME boardは道路沿いに立て掛けられ、カフェのお客であれば、誰でも式に参列できるようになっていた。
隣にはミニバーが設けられ、カフェのアイスコーヒーとヌナのアイスティーがワンコインで飲み放題らしい。

カフェは今日も営業中である。

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