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♪。.:＊・゜
「チーズケーキください。」
「お飲み物は？」
「カフェオーレでお願いします！」
「アイスで良かった？」
うん！と頷くと、了解！と笑ってヒョンは準備にとりかかる。
他のやつらが言ってたとおり手際が良い。
チーズケーキに苺ソースがかけられた。
アイスクリームとミントが添えられて‥
「めっちゃうまそう‥ケーキもヒョンが作ったの？」
「あぁ、ヌナに教えてもらって。
でもシフォンケーキだけはヌナが作ってる。
何でか俺がやると膨らまないんだよね。」
「難しいんだな。」
「そうなんだよ！」
って、ヒョン。
ちゃっかりそのヌナと上手くやってるんじゃん。
自宅のキッチンで作ったものじゃ販売できないんだから、その時だけでもここにヌナが出入りしているってことでしょ？
おれらが心配するまでもなく、二人は良い感じなんじゃん。
「ヒョン、結婚式のときにはおれたちに任せてね。」
「何言ってんだよ。付き合ってもいないのに。」
「は？まだなの？
一緒に厨房に立って、
夕飯も一緒に食べてるんでしょ？」
一緒にも暮らしてて、もうそれって付き合ってるって言うんじゃないの？
矢継ぎ早に聞いてみると、違う。ってかたくなだ。
「夕飯って言っても別に毎日ってわけじゃないし。
ヌナが来るのは１週間に１日あるかないかだよ。
ケーキもちゃんとすれば日持ちするんだ。」
「そうなんだ！」
ガトーショコラは冷蔵庫で4〜5日、レアチーズケーキなら2日でベイクドなら4日、パウンドケーキは常温で１週間〜10日間ほど保つらしい。
コーヒーだけでなくケーキの知識まで修得済みのヒョンに驚くばかりだ。
「だからケーキは日替わりなんだね」
「そういうこと！
ま、何があるか分からない方が楽しいだろ？」
「確かに！そういうワクワクするのもありかも。」
ヒョンお手製のチーズケーキを平らげて、さてとと腰を上げる。
ごちそうさま、と伝えると、もう帰るの？なんて。
「ヒョン、寂しいの？」
「‥そうだよ、悪いかよ。」
「ジョンイナに言ったら毎日来るよ？」
「毎日はちょっと‥(笑)」
だよね、分かる。
「ま、フラれたらいつでも戻ってきていいから！」
「な！縁起の悪いこと言うなよな！」
「あは、ごめんなさい(笑)」
お代に750円を置いてお店を後にする。
でも、ほんと。
ヒョンをこんなにトリコにしてるヌナとやらは
どんな人なの？
悪いヨジャならべっちゃんが凝らしめてやるからな！
♪。.:＊・゜
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作者名：ageha | 作成日時：2019年1月13日 1時
