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「夕飯は何か食べましたか？」
「ううん、まだ。」
「屋台で何か買います？…それとも、
折角の浴衣なのでどこかに入りますか？」
僕はどっちでもいいから、Aさんの楽な方がいい。
浴衣が汚れると勿体無いし。
顔を覗きこんだら、目を丸くする。
驚かせたみたい。
髪は艶やかな黒髪なのに、瞳は茶色なんだ。
次いでもみじ色の唇に目が行って、すぐに視線を瞳に戻した。
目が合えばまた頬に朱が走るから。
もっとドキドキして、と念じる。
「お祭りなんだもん、屋台で何か買おう？」
目を伏せたのにすぐ見上げてくるから。
堪らず顔を背けてしまう。
危ない、こっちがノックアウトされるところだった。
そんな僕の葛藤など知る由もない貴女はマイペースに話を続ける。
「予算決めておこうよ。
きっと私、食べ過ぎちゃう！
はい、がま口！
一人あたりいくらにしようか？」
「あー、じゃぁとりあえず二千円ずつ入れて、
残りはまた分けようか。」
「賛成！」
予定としては全部だすつもりだったけど、正直なところありがたい。
気負うことなく付き合えるように気遣ってくれてるんだと思うと、ますます素敵な人だと感じる。
急速な自分の心境の変化に戸惑いが全くないわけではないけど。
この状況を楽しんでいる自分が居た。
食べたことないと言ったら、ぜひ！とたこ焼きを勧められた。
味はだしの利いたネギかけポン酢と王道のソースマヨのハーフ。
本当はそんなメニューはない。
二つ味わいたいなら二個買って！
大将がそう言うと、Aさんが反撃に出た。
「えー、お兄さん！そこを何とか〜！お願いッ!!
彼も食べてみたいって言ってるし、
私も食べてさせてあげたいの！
でも、二人で20個はキツいよ〜(泣)
それにお祭りだよ？」
おまけして？お願いしますっ！
両手を合わせてウインクするAさん。
可愛いけども！
それは俺にやって！
心の中だけで反論する自分。
「分かったよ〜、お嬢さん可愛いから特別な！」
「ありがとうございますっ！」
「すみません、ありがとうございます。」
結局大将が折れて、僕らだけ特別メニューに。
「あったかいうちに食べよ！」
お店の隣に置かれたテーブルとイスを借りて早速ひと口。
「‥うまい。」
「でしょう？私も頂きます！
…うん、おいしー！」
今日イチ満面の笑み。
前を歩いていた人たちがAさんの顔を見て、次々にたこ焼きを買っていった。
海鮮焼そばとお好み焼豚玉も一人前を二人でシェアした。
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ageha(プロフ) - Yellow8938さん» レスが大分遅くなりましたが、本当にありがとうございました。とても救われました。それなのに長い間お礼も言えずすみません‥！また細々と再開しましたので、お付き合いくださると嬉しいです(^^) (2018年4月17日 0時) (
レス) id: 77f3be5fed (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - あげはさんおはようございます色々と考えながらお話を書いてる事に尊敬します大好きな作者様なので更新なんて気にしないでお体を大切にしてください今日1日体調崩さないように頑張ってください (2017年11月11日 7時) (レス) id: 750a0b77cf (このIDを非表示/違反報告)
結慈(プロフ) - agehaさん» レスありがとうございます！これからも応援してます〜！ (2017年6月24日 23時) (レス) id: 9666c43da2 (このIDを非表示/違反報告)
ageha(プロフ) - 結慈さん» ありがとうございます！バイクに乗るギョンスさんが書きたくて始めました。今後も楽しんでいただけると嬉しいです(*^^*) (2017年6月24日 23時) (レス) id: 637dbcfcc6 (このIDを非表示/違反報告)
結慈(プロフ) - うわぁ〜ん( ノД`)この家に住みたいよ〜(。´Д⊂)ドギョンス最高！！ヌナで良かった！ (2017年6月24日 22時) (レス) id: 9666c43da2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ageha | 作成日時：2017年6月23日 21時
