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***









その後の事はあまりよく覚えていない。









ただ、丁度通りかかったタクシーに

勢いのまま乗り込み。









さらに、丁度通りすがりに見つけたお店に

勢いのまま飛び込み。









気付けば、テーブルにズラリと並んだケーキを

片っ端から食べて憂さを晴らしていた。









.









「……っ、ほんと信じられない!」









.









初めて入った名前も知らない、

ケーキバイキング店。









いつもなら、ゆっくり味を堪能して食べるものの

今は真逆。









ヤケクソだった。









.









「んぐ…お代わり…」









.









朝イチだから、お客さんはほぼいなくて独占状態。

憂さを晴らそうと、更に2皿ほど取ってきた。









.









「せんぱい、さいてい…」









.









ガトーショコラとモンブラン。









大人げないとは思いつつも、

フォークを動かす手は止まらない。









しばらく無言でそうしていると、

背後の入り口から来客を知らせるベルの音が鳴り響いてきた。









.









「なんで朝っぱらからケーキバイキングなんだよ。」

「いいでしょ。ここのケーキ屋さんすぐ混むんだから。」









「げっ…」









.









聞き覚えのある声に、全身の筋肉を強張らせて

固ってしまう。









笑みを含んだ低めの声と、

近づいてくる見覚えのある顔。









.









私は固まっていた体をぎこちなく動かして、

こちらと隣のテーブルを隔てる観葉植物の影に顔を隠した。









やっぱり…









.









私に気付く事なく、笑いながら隣の席に着いたのは

私の元カレと、その彼女と思われる人。









しかも、前に見た彼女さんではない人。

あのあと、別れたのか…









.









私は観葉植物の隅から

そっと二人を覗く。









美味しそうにケーキを食べる彼女さんと

それをニコニコと見つめるアイツ。









思わずジーと見ていると、視線に気づいたのか、

元カレが、パッとこっちを見てきた。









.









「は…お前…」

「げっ…」









.









目が合って、お互い気まずくなる。









最悪。

見つかった…









.









「なに?誰この子。」

「あ、元カノ…」









「はぁ?ちょっとどういうこと?

私が初めてじゃなかったの!?」









.









元カレの言葉に、今にも

掴みかかりそうない勢いの彼女さん。









こいつ、アホか…








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まりも(プロフ) - ふるどけいさん» わわ、そう言ってくださり嬉しいです(///ω///)はい、卒論頑張ってきます! (2019年9月4日 21時) (レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
ふるどけい(プロフ) - 伊野尾先輩のアンニュイな感じが伝わってきていつもきゅんきゅんさせられています(´艸`*)就活の次は卒論で大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年8月26日 23時) (レス) id: 8d66199de5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりも | 作成日時:2019年4月28日 23時

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