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***
「…へぇ。」
.
なんだ、待ってる意味なかったじゃん。
あほくさ。
なんだ、心配する必要なかったじゃん。
あほくさ…
.
眉と唇が震える。
これ以上震えないように、ぎゅと噛んで抑える。
私はアパートの階段を下りて、
先輩たちの前に立った。
.
「…どうも。」
慧「あ、A。」
.
「アイス買わないで
女の子とイチャイチャしてたんですか。」
慧「あ、これは…」
「別にどうでもいいですけど。」
.
なんかもう呆れてものも言えない。
そりゃ、先輩が大の女好きだって事は
知っていたつもりだった。
それに、付き合ってもないのだから
どうこう言う権利なんて私にはない。
.
「っ…」
.
なのに、何でこんなに胸が痛くて、
息苦しいのだろう。
何で、"裏切られた"って
思うのだろう。
.
慧「あのねA。コイツは…」
「彼女さん、ですよね?お似合いだと思いますよ。」
慧「え?いや、ちが…」
.
体が無意識に動く。
先輩の声を無視して通り過ぎ、
アパートの外を目掛けて。
.
慧「待ってA!」
.
視界の隅に、私を捕まえようとする
先輩の手が映ったけれど…
.
「…っ、離してください!」
.
私は、それをめいいっぱい振り払い、
先輩たちの前から姿を消した…
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まりも(プロフ) - ふるどけいさん» わわ、そう言ってくださり嬉しいです(///ω///)はい、卒論頑張ってきます! (2019年9月4日 21時) (レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
ふるどけい(プロフ) - 伊野尾先輩のアンニュイな感じが伝わってきていつもきゅんきゅんさせられています(´艸`*)就活の次は卒論で大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年8月26日 23時) (レス) id: 8d66199de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2019年4月28日 23時