34 ページ34
***
「へ…」
.
なん、で…?
私がポカンと口を開ければ、
それが質問だと受け取ってくれたのか。
有岡先輩は頬をポリポリと擦って
口を開いた。
.
大貴「だって、食べ物分けてるのが慣れてるみたいだし。」
「はぁ…」
大貴「いつもそんな事してるのかなぁって…」
「はい。してます……」
.
“してますよ”
そう言いかけたとき、ハッとなって
慌てて口元を押さえる。
.
伊野尾先輩と同居して1ヵ月も過ぎれば
食べ物を分け合うことも当たり前になり。
だけど、一緒に住んでることは誰にも教えてないし
言えば大騒ぎになるのは想像に容易い。
.
そんなこと分かってたのに…
.
「えー、っと…」
.
何で私、いつものように……
しかも、皆の前でやっちゃったんだろ…!
.
首を傾げる有岡先輩と眉を潜めるナツ。
ピッタリ引っ付いてくる伊野尾先輩は眠いのか、
コクコクと船を漕いでいで私の肩に当たりそう…
.
「た…っ。」
夏菜「た…?」
「たまたまだから…!」
慧「いでっ…!」
.
勢い良く立ち上がったせいで
伊野尾先輩の頬が勢い良く私の肩に当たる。
ゴツッと鋭い音がして痛そう…
.
「す、すみません…!」
慧「めちゃんこ痛い……」
「見てて分かります!
もう、何でうとうとしてたんですか…」
.
ブツブツ文句を言う私。
涙目の伊野尾先輩の頬を撫でて。
そんな私たちの様子を有岡先輩とナツは二人して
手を顎に当てて怪しむように見ていた。
.
夏菜「この二人、すごく怪しいですよね……」
大貴「うん…それ思った。」
夏菜「付き合ってるんですかね…」
大貴「…っぽいね?」
.
ナツと有岡先輩がそんな話をしてるなんて、
知らなかった。
***
387人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まりも(プロフ) - ふるどけいさん» わわ、そう言ってくださり嬉しいです(///ω///)はい、卒論頑張ってきます! (2019年9月4日 21時) (レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
ふるどけい(プロフ) - 伊野尾先輩のアンニュイな感じが伝わってきていつもきゅんきゅんさせられています(´艸`*)就活の次は卒論で大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年8月26日 23時) (レス) id: 8d66199de5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まりも | 作成日時:2019年4月28日 23時