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***
「というわけで、先輩。」
慧「ん?どういうわけで?」
「ーっ、集中してください!」
慧「へいへい…」
.
伊野尾先輩を無理やり起こして
私は布団の上に正座する。
私が正座しているのを見た先輩は、
つられたように自分も向かい側に正座した。
.
「説明してください。」
慧「せつめい?」
「まず、何で私の布団に入ってたんですか!?」
慧「……は?」
.
くぁーと大きなあくびをして、
先輩は意味わからんって感じで眉を潜める。
.
慧「何でって、Aが離さなかったし。」
「はい?」
.
慧「いや、昨日の夜、Aが急に寝ちゃうもんだから
寝室に運んだんだけどさぁ。
降ろしたときにあなたが俺のTシャツ
掴んで離さなかったのよ。」
.
ほれ、と先輩はシャツを見せる。
確かに胸元は伸びきってるし、
涎の跡もある…
.
慧「どぉ?分かってくれた?」
「うっ…」
.
頭を抱える。
は、恥ずかしい…!
.
慧「あはは。」
軽く笑う先輩と、
熱くなったほっぺたを手で押さえる私…
.
「じゃ、じゃあ!昨日泊めろとか言ってましたけど、
いつまでいるつもりなんですか!?てか、何で!?」
.
慧「え、ふつう先にそっち聞くんじゃね?」
「答えてください!」
慧「あはは、んーとね。」
.
舌で口の中をつつく先輩。
頬が尖って、めっちゃ可愛い…
.
慧「驚かないで聞いてほしいんだけど…」
「はい。」
慧「昨日付けで、わたくし、いのおの家が
無くなりまして。」
.
「……はい?」
慧「ふは、言ったそばから驚いてるし。」
.
ポカンと口を開けた私の顔が
よっぽど面白かったのだろうか。
先輩はいたずらが成功した子供のように、
目を細めて無邪気に笑う。
いや、いやいや…!
.
「ふざけてます?」
慧「はぁ?ふざけてナイヨ。」
.
言葉と裏腹に思いっきり棒読みの先輩。
私をからかって楽しもうという事ではないんだろうけど、
マイペース過ぎる先輩は、人の皮を被った猫みたい。
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まりも(プロフ) - ふるどけいさん» わわ、そう言ってくださり嬉しいです(///ω///)はい、卒論頑張ってきます! (2019年9月4日 21時) (
レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
ふるどけい(プロフ) - 伊野尾先輩のアンニュイな感じが伝わってきていつもきゅんきゅんさせられています(´艸｀*)就活の次は卒論で大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年8月26日 23時) (レス) id: 8d66199de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも
| 作成日時：2019年4月28日 23時
