ダズル (Kei)

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「先輩!どこまで行くんですか?」

慧「んー、連行してるから拘置所とか?」









「テキトーなこと言わないでください…」









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今日も全力で適当なことを発する先輩。









グイグイと先輩に腕を引かれたまま着いていくと

人気のないところまで来て物陰に押し込められた。









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慧「んじゃ、身体検査を始めます。」

「へ…」









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二人きりになり、先輩がまた変なことを言う。









私は何をする気だと首をかしげ、

先輩はんん、と咳払いをした。









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慧「A、両腕を上げて。」

「へ…はい。」









慧「そのままバンザーイ。」

「ばんざーい…って、あぁ!」









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ゆ、油断した…









言われるがまま、両腕を上げて

そのままTシャツを脱がされてしまった。









Tシャツを脱がされたと同時に

キャップも落ちて。









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咄嗟に胸を両腕で隠すと、

先輩は薄く笑ってその手首を掴んだ。









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慧「Aちゃん、観念しなさい。」

「…っ、こういう時はちゃん付けなんですね。」









慧「じゃあA、観念なさい。」

「……っ、やです。」









慧「イヤじゃなーい。」









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きゅっと口角を上げて

イタズラに笑う先輩。









身を捩りつつ、必死の悪あがきを試みるも

先輩はまったくもって聞く耳を持ってはくれなくて。









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慧「なんだ、普通に似合ってるじゃん。」









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