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***
「先輩、一つ持ちます!」
慧「んぁ?平気平気。」
「いや、でも…」
.
これでもかと、大量に買った全てが、今や先輩の手の中。
打って変わって、優雅に手ぶらで身軽な私。
いくら、私が先輩に対してほんの少しムカついてるからといって
大変失礼だ。
.
それに、先輩の腕なんかひょろひょろだし、
すごく細いもん。
折れてしまいそうで怖い…
.
「先輩、やっぱり私が持ちます…」
慧「んもー、うるせぇ。」
.
空いている手を伸ばすも、
先輩は私の主張に耳を貸さず。
荷物を片手に纏めると、
肩の上へと担ぎ上げてしまった。
.
慧「Aはこっち。」
直後、差し出していた私の手を握ってくる、
先輩の手。
.
「…イヤです。」
慧「はぁい。聞きませーん。」
「チッ…」
慧「おいおい、舌打ち聞こえてますよ?お嬢さん。」
「聞こえるようにしたんです。」
慧「うわ、冷てぇ。」
.
あははと笑いながら先輩は
繋がってる手をブラブラさせる。
まさか、このためだけに
荷物を持ってくれてるというわけね…
.
「…せんぱい。今日の夜ご飯、全部食べてくださいね。」
慧「あはは。イジワルだねぇ。」
「なら、離してくれませんか。」
慧「それはむりッス。」
.
どこか上機嫌な先輩に手を引かれながら、
私たちはアパートへの家路についたのだった。
***
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まりも(プロフ) - ふるどけいさん» わわ、そう言ってくださり嬉しいです(///ω///)はい、卒論頑張ってきます! (2019年9月4日 21時) (
レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
ふるどけい(プロフ) - 伊野尾先輩のアンニュイな感じが伝わってきていつもきゅんきゅんさせられています(´艸｀*)就活の次は卒論で大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年8月26日 23時) (レス) id: 8d66199de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも
| 作成日時：2019年4月28日 23時
