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***
自分らしくない。
私は大胆にも
その間を割って入って行き。
そんな私を見つけた瞬間、
パァッと顔を明るくした先輩。
.
慧「やーっと見つけた!
もぉ、ここまで来るの大変だったんだから。」
.
スルスルと女たちの腕をすり抜けて
私の前まで来た先輩。
何故か、それがちょっとだけ嬉しくて…
だけど、頬を緩ませないよう、
キッと先輩を睨み上げる。
.
「何で連絡くれなかったんですか!」
.
慧「えぇ、だからさぁ。
Aと連絡取るために大ちゃんに連絡したりー、
その彼女ちゃんに聞いてみたりー…」
.
ぶつぶつ呟く伊野尾先輩。
いやいや、何でそこで有岡先輩や、
水城さんが出てくるの?
それに…
.
「私に直接連絡すればいいじゃないですか!」
慧「だから、Aの連絡先知らないんだって。」
「はぁ?」
慧「だって、俺ら連絡交換してないじゃん。」
「え?あ…」
.
そういえば、先輩と同居して随分経つけど、
私、伊野尾先輩の連絡先知らないんだった…
どうりで、先輩からの連絡が
来なかったはず…
.
私はチラリと先輩を見上げ。
先輩は、ニコニコと笑っていた。
.
慧「あとでちゃんと連絡先教えて?」
「う、はい…」
慧「あはは。じゃあ買い物行こうか。」
.
そう言って、いつものように
私の手を握る先輩…
いや、いやいやいや…!
.
「なに勝手に手繋いでるんですか!」
慧「えぇ。俺とAの仲じゃん。」
「私と先輩の仲って何も…うゎっ!」
.
突如、ぐいっと上げられた繋がれた手。
私は少し背伸びをして。
先輩はにっこりと女の子たちを一瞥した。
.
慧「可愛いお姫様が来たからデートはなーし。
A、行こっか。」
.
前半は女の子たちに向けてテキトーに。
後半は私に向けて、優しく。
私は腰を抱かれて、引きずられるようにして
その場から去った。
***
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まりも(プロフ) - ふるどけいさん» わわ、そう言ってくださり嬉しいです(///ω///)はい、卒論頑張ってきます! (2019年9月4日 21時) (レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
ふるどけい(プロフ) - 伊野尾先輩のアンニュイな感じが伝わってきていつもきゅんきゅんさせられています(´艸`*)就活の次は卒論で大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年8月26日 23時) (レス) id: 8d66199de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2019年4月28日 23時