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***
慧「くっ、あはは!指一本って…!」
「…っ、当たり前です!」
.
片手で口を覆って笑っている彼。
くっくっと肩が震えている。
.
慧「あはは!やっぱり相変わらず冷たいねぇ。」
「そりゃどうも……」
慧「けどやっぱり可愛い。」
「…っ!」
.
“可愛い”…だなんて言われたの
久しぶりだった。
久しぶりだったから…
ちょっとキュンとしただけ。
それに、相手は先輩。
適当で、軽くて、チャラい伊野尾先輩…
.
慧「まぁいいや。Aに好かれるように
いのおはこれからも日々頑張っていきます。」
「…っ、頑張らなくていいです!」
慧「ふは、冷てぇ。」
.
ふっ、と息を吐くように笑った先輩。
それから、私の人差し指を握ったのだった。
そして、その日の夜。
.
「しまった…」
慧「さっ、寝よ寝よー。」
.
ひとつの布団に寝転がる先輩と
その枕元でため息をつく私。
一番の目的だった布団を買うの忘れていた…!
それに部屋着だって…
.
「…なんでまた私のジャージを
着てるんですか。」
.
せっかくジャージから解放するために、
わざわざ買い物に行ったというのに。
先輩は何故か、買ってきた服じゃなくて、
いつものジャージに着替えてくつろいでいた。
.
慧「細かいことは気にしない
気にしない。」
「気にします…うわ!」
.
おちゃらけた様子でそういった先輩は
私の手首を掴んでぐいっと布団に誘い込む。
すぐ隣を見れば、伊野尾先輩がいて…
不覚にもまたキュンとして…
.
慧「ねぇねぇ。」
「はい…」
慧「……興奮すんね?」
「ーっ、しません!」
.
……前言撤回。
少しでもキュンとした私が馬鹿だった…!
***
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まりも(プロフ) - ふるどけいさん» わわ、そう言ってくださり嬉しいです(///ω///)はい、卒論頑張ってきます! (2019年9月4日 21時) (
レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
ふるどけい(プロフ) - 伊野尾先輩のアンニュイな感じが伝わってきていつもきゅんきゅんさせられています(´艸｀*)就活の次は卒論で大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年8月26日 23時) (レス) id: 8d66199de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも
| 作成日時：2019年4月28日 23時
