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***
慧「むしろ可愛いし。
Aをつまんねぇとか言ってさ…うん。
あの男バカじゃねぇの?
見る目ないわ絶対。」
.
耳に押し当てられた先輩の胸から聞こえる鼓動に、
手の震えが少しずつ落ち着いていくのが分かる。
.
「馬鹿って…」
慧「馬鹿だね。ありゃ将来ハゲるわ。」
「ハゲは関係ないじゃないですか…」
.
こんなときでも伊野尾節全開な先輩。
だけど、手の震えも、心臓の苦しさも、
いつの間にか消えていた。
.
慧「帰ろっか。」
.
最後にぽんぽんと頭を撫でられて体が離れる。
それから、ほれ、と左手が差し出された。
.
慧「どうする?手ぇ繋ぐ?」
「…っ、それとこれとは別ですよね?」
.
慧「あ?まぁそーだけど…
Aは一人じゃなくて、俺がいるよー、ってことと、
一人で強がんなー、ってことで。」
.
“私は一人”
“こんな私を守ってくれる人は誰もいない”
…もしかして、さっき考えてたこと
見抜かれてる?
.
いつものような、へらっとした笑いだけど、
どこか挑発的な伊野尾先輩。
…試されてる。
そんな気がした。
私はじっと先輩の手のひらを見つめて…
それから、ちょん、と人差し指を乗せた。
***
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まりも(プロフ) - ふるどけいさん» わわ、そう言ってくださり嬉しいです(///ω///)はい、卒論頑張ってきます! (2019年9月4日 21時) (
レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
ふるどけい(プロフ) - 伊野尾先輩のアンニュイな感じが伝わってきていつもきゅんきゅんさせられています(´艸｀*)就活の次は卒論で大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年8月26日 23時) (レス) id: 8d66199de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも
| 作成日時：2019年4月28日 23時
