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***









「…お断ります。」

慧「とか言って、家に上げてるじゃん。」









「今日だけです!」









.









驚いた。









さっきあそこにいたのは、不審者じゃなくて、

伊野尾慧先輩…









高校時代の、先輩だった。









.









慧「相変わらず冷たいねぇ。」

「先輩はマイペース過ぎますね。」









慧「あはは。そりゃどーも。」









.









カーペットの上で胡座をかいて

ケラケラ笑う先輩。









.









高校時代から思っていたけど、

伊野尾先輩は正直ニガテだ。









適当過ぎるし、軽いし、チャラいし。









.









「で?」

慧「ん?」









「何があったんですか?」









.









缶ビールとおつまみ。

先輩の前に置いて私はテーブルの向かいに座る。









.









高校時代の先輩が後輩である私の所まで来たんだから

相当な理由があるかもしれない。









……こんな先輩でも。

そう思って、少し身構えたというのに。









.









慧「Aちゃんに会いに来ましたぁ。」

「冗談はいいですから!」









.









ダンッと派手な音を立てて、

缶ビールを勢い良くテーブルに置く。









悪ふざけもいいところだ…

相変わらずのんきな先輩に自然とため息が出る。









.









「じゃあどうしてココを知ってたんですか!?」

慧「いや、知らなかったよ?」









「は?」

慧「歩いてたらたまたまAがいてさ…」









「はぁ…」

慧「運命ってやつじゃないっすかねぇ。」









.









「も、もういいです…」









.









アホらし…








今日は色々と疲れすぎて

先輩の冗談に付き合ってる体力もない。









私は残ったビールを飲み干し、

ぐーっと腕を伸ばす。









.









「うぅー…」









.









少し酔った…?








伸びをしたら、頭がクランとして

うつらうつらと眠気がやってきた。









.









慧「眠いの?」

「まぁ、少し…」









.









カクカクと揺れる頭。

やばい、意識なくなる…








.








慧「おーい。寝るなら布団に入りなさいよ?」

「んー…」









.








先輩が何か言ってるけど

頭がぼんやりして瞼が落ちそう。









.









慧「ったく、仕方ないなぁ。」









その声が意識ある、最後に聞こえた言葉だった。







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まりも(プロフ) - ふるどけいさん» わわ、そう言ってくださり嬉しいです(///ω///)はい、卒論頑張ってきます! (2019年9月4日 21時) (レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
ふるどけい(プロフ) - 伊野尾先輩のアンニュイな感じが伝わってきていつもきゅんきゅんさせられています(´艸`*)就活の次は卒論で大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年8月26日 23時) (レス) id: 8d66199de5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりも | 作成日時:2019年4月28日 23時

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