【Wrwrd!】推しは眺める派のモブなんですが？ (ページ14)

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ni「ペ神～？居る～？」

兄さんが保健室の扉を開けると、白衣を着た彼が。
本日四度目の、大好きな我々だメンバー。

顔に神と書いてある雑面を付けていて
水色のふわふわした髪の毛を、指先でくるくると弄っていた。
落ち着いた優しい大人、というような雰囲気を纏っている。

彼は、しんぺい神と言う名前で、皆からはペ神と呼ばれていた。
まぁ、私もペ神呼びだが( ･´ｰ･｀)ﾄﾞﾔｧ

sn「あ、兄さん。遂に俺に掘られに来た…って？！
何その子！傷だらけじゃん！！！早くこっち連れて来て！！！」

兄さんは、真っ直ぐしんペい神の方へ歩いて行く。

そして、私はぺ神の向かいの椅子に座らせられる。
ぺ神は、顔付けていた雑面を取り、整った顔を見せた。

sn「うわぁあ…。痛そうやねぇ…。
誰にされたんか、までは知らんけど、良く耐えたなぁ。

…あ、それと、名前。教えてくれへん？呼びにくいし。」

どうやら彼には全てお見通しらしく、
人に傷を付けられたことを分かっているようだった。

ペ神に私の名前を教えれば、
OK！Aちゃんね！と、優しい笑顔を見せてくれた。

sn「兄さん、少し向こう向いとってな。今からAちゃんの体見るから。」

すると、兄さんは、分かった、と言い後ろを向く。
ペ神は一度、私の頭を撫でてから、洋服を捲った。
肌が外気に触れて、ペ神が私の肌を優しく撫でる。

sn「痣が沢山できとるなぁ…。う～ん…。
じゃあ、冷やしてから湿布貼ろか。」

そして、私の頭をもう一度撫でて、立ち上がる。
そして、小さめの冷蔵庫から保冷剤を取り出し、
布に巻いて私に差し出す。

sn「はい、保冷剤。
これを、自分が痛いな～と思う所にあててね。」

少しひんやりすると思うけど、良いかな？と優しく笑うペ神。

『は、い…。分かりました…。』

敬語で返せば、ぷす～と頬を膨らませる

sn「敬語無しにしてや。その、仲良くなりたいし。」

最初は拒否したが、一向に引かないペ神に折れて
タメで話すと、ペ神はうんうんと頷いた。

ni「…もう振り向いてええか？」

あ、そう言えば。

sn「うん？もう振り向いてええよ。ね？Aちゃん。」

ペ神からそう言われたので、うん、と一言返すと
兄さんは、その場でくるりと向きを変え、こちらを見た。

ni「じゃ、何があったんか教えてくれる？」

何処からか椅子を持ってきた兄さんが、ペ神の横に座る。
するとペ神は、ゆっくりで良いからね、と優しく言ってくれた。

私は心を決め、ゆっくりと口を開いた。