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第4話 ページ5

「金田一。俺は今幸せの絶頂に落ちてる。」

「絶頂なのに落ちてんのか」


次の日の昼休み。
らっきょヘッ、…金田一に今の気持ちだけを話す。
いくら金田一でも、この事知られたらマズいからな。


―――昨日のあの感触は、しっかり覚えてる。


一緒に帰った事も、キスも、初めてじゃない。


でも、側にいられる時間が少ない分、先生からの愛がたまらなく嬉しいんだ。


……慣れてない事もあって、恥ずかしいけど。


「とゆーワケで金田一、塩キャラメルを出すんだ。」

「いや持ってねぇよ!!」


金田一がなんか言ってたけど、俺は上の空だった。


『あ、金田一。』


俺の耳に聞こえる、大好きな先生の声。
振り返ると、案の定その人がいた。
どうやら金田一にご用らしい。


「なんですか?」
『あのさ、ちょっと手伝ってほしいんだけど、』


……なら俺でいいじゃん。なんで金田一なの。


『理科室の倉庫で「せんせー」


先生の話を遮って声を出す。


「それ、俺が手伝います」
「えっ」
『あら、』


金田一が驚く。先生は特に目立った反応を示さない。


「お前、いつもこういうの嫌がるのに…」
「今日はやりたい気分なの」


そう言うと金田一は黙る。
先生は少し考えてから言った。


『…じゃあ、お願いしようかな。
せっかく国見がやる気出してくれたんだし。
金田一、悪いけどまた今度頼むね』

「あ、いえ…」


先生の言葉に心の中でガッツポーズをする。
金田一は困り気味だ。


「先生、行きましょう」
『うん』


そう声をかけ、俺と先生は教室を後にした。


.

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ねじる(プロフ) - 舞桜@毒占欲さん» マジですか!いいですよねファーストレディー!ありがとうございます!!本当に嬉しいですっ、頑張ります!! (2019年11月17日 19時) (レス) id: 2befed96be (このIDを非表示/違反報告)
舞桜@毒占欲(プロフ) - え、え!作者様もファーストレディー好きなんですか?私もです!しかもハイキューとコラボなんて最高じゃないですか!国見君の気持ちが痛いぐらいにわかります…… これからも頑張って下さい!! (2019年11月17日 19時) (レス) id: 6a5d77360e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねじる | 作成日時:2019年11月2日 15時

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