母になるということ〜中原中也side〜 ページ16
俺の腕の中で泣いている赤ん坊。
心臓が締められて、クソ痛てぇ
「あー。あー。」
泣き止んで俺の髪で遊ぶ赤ん坊。
面白そうに笑っているその無邪気な顔は
昔のアイツの顔に似ていた。
「あーあー。」
赤ん坊が外を指差した。
「おお、これは綺麗。」
まだ、雨は降っているが、空には虹が架かってる。
「天笑。」
「え?」
「こいつの名前は天笑です。」
「ほう、天に笑うでソラか。
中原、お主なかなか良い名前付けたの。」
「中原くんっ!私も抱いていいかな!!!
っていうか首領命令!!!」
「ど、どうぞ・・・」
赤ん坊でもイケるのか・・・
「可愛いっ!!!!」
「あぁぁぁぁっ!!!!」
「な、泣かないで〜」
首領は諦めたらしく
「いや、4年もすればっ!!!」
・・・
大人しく俺に返してきた。
「・・・エリス嬢。
抱いてみますか?」
さっきから物凄い視線を送ってきてる
「い、いいっ!!」
「そんなこと言って本当はエリスちゃんも抱っこしたいんじゃない?」
「うるさいっ!リンタロウは黙ってて!!
そ、そんなに言うなら抱っこしてあげてもいいけどっ。」
「どうぞ。」
「・・・・」
「如何した?お嬢?」
姐さんが顔を覗くと
「はいっ!もう、いいっ!」
治療室から出て行ってしまった。
「おそらく、嬉しいんやけど、Aを亡くした悲しみもあるじゃろ。
素直に喜べないんじゃ。」
「樋口、お前も抱くか?」
「い、いえっ!
私如きがっ!!!」
「いいから抱け。」
「・・・可愛いですっ!!!
グスッ・・・」
「何泣いてるンだよ」
「中原幹部だって泣いてたじゃないですか〜
グスッ」
この後、芥川や黒蜥蜴の奴らも来て騒いでいた。
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陽生 - ありがとうございます!中也と天笑の生活はこれからたまに書いていきます。もし良かったらぜひ読んで下さい! (2017年8月8日 8時) (レス) id: 96d2645dac (このIDを非表示/違反報告)
みりん - すごく面白かったです。今後の中也と赤ちゃんの生活も気になります。。 (2017年8月8日 0時) (レス) id: 7cc03e2002 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽生 x他1人 | 作成日時:2017年7月6日 16時