母になるということ〜樋口一葉side〜 ページ11
グシャ
嫌な音が聞こえた。
今まで何万、何千回聞いてきた音だろうか。
「Aさん!」
「一葉、ちゃん・・・」
「安吾!
内務省異能力特務課の阪口安吾ォ!!
出てこい!
今すぐ殺してやる!!」
「其れよりももっとやらなければいけない事があるのではないかい?」
そう言って出てきたのは阪口安吾ではなく
「太宰さん・・・」
言われて気づいた。
下を見ると、今にでも息が途切れそうなAさん。
「っ!!」
太宰さんはAさんを抱き抱え
「さあ、行こうか。」
幸い、ポートマフィアの本部はすぐ近くにあった。
入口に立っているものに
「今すぐ医者を!
そして中原幹部も!」
「何やってンだ?」
「やあ、中也。」
聞こえてきたのは
「中原幹部!!」
「何で手前がいるンだよ。
A?」
中原幹部も最悪の状況に気が付いたのか
「おい!A!!
一体、何があったンだ!」
太宰さんからAさんを奪い取り
必死になって呼んでる。
「じゃあ、私は此で。」
太宰さんは去って行ってしまった。
「準備が出来ました!
急いでAさんを!!」
Aさんはタンカで運ばれて行った。
「すいません!私の注意不足でこんなことに!!」
「手前のせいじゃねェよ。」
そう言った横顔は見ることが出来なかった。
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陽生 - ありがとうございます!中也と天笑の生活はこれからたまに書いていきます。もし良かったらぜひ読んで下さい! (2017年8月8日 8時) (レス) id: 96d2645dac (このIDを非表示/違反報告)
みりん - すごく面白かったです。今後の中也と赤ちゃんの生活も気になります。。 (2017年8月8日 0時) (レス) id: 7cc03e2002 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽生 x他1人 | 作成日時:2017年7月6日 16時