10話 ページ12
Aside
気がつくとそこは零番の境界だった。
『白鬼?』
白「よう、
お前ケンカの途中で気失ったんだよ」
なんで知ってるンですか?
そんな感じの訝しげな目でジトーと見ると、それに気づいたのか
白「見てたんだよ、
もっけが騒がしかったから」
そう言われて思い出した。
『白鬼、もっけの件で話が...』
白「それなら、七番様が解決したぜ?」
『そうか...』
ちゃんと報告できなかった...
それもこれも全部茜クンのせいです!
まったく、もう!
いつまでたっても子供で困ります...
白「...っと、そろそろ戻ってやれよ
今日はもう来なくていいからさ
ちゃんと向き合ってやれよ」
白鬼は誰と、とは言わなかった。
わざとだろう...
目が"分かるだろ?"といった感じで語りかけてきた。
分かってる..分かってンだよ...
このときの私の顔は
あぁ、調子が狂う...
これ以上私の
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起きるとまず、保健室の天井が目にうつる。
パソコンのキーボードをたたく音が聞こえない。
そう言えば、担任が先生は出張だと言っていた気がする。
起き上がってみると、ベッドに顔を伏せて眠っている茜クンがいた。
白鬼、知ってたくせにわざと言わなかったな...
何が"隣の彼"だよ!?
ホント..困るな...
なんとなくなんとなくだった。
昔のことを思い出して、
つい、言ってしまったンだ
『茜..蒼井茜...』
すると、私はなぜか恥ずかしくなりベッドからおりて去ろうとする。
刹那、手首を掴まれ、ベッドに引きずり込まれた。
もちろん、それは茜クンだった。
『...っていうか、起きてたの?』
茜「うん」
それを聞いた瞬間、顔から火が出るかと思うくらい恥ずかしかった。
茜「ふふ、真っ赤になっちゃって
か〜わい〜...」
『へ...?かわ...へ..?』
少し放心状態でアワアワしてしまい、ようやく意味を理解すると顔が真っ赤になったのが感じられた。
慌てて隠そうとすると、茜クンはその手を掴んで頭上に縫い止めた。
少し抵抗したけど、ビクッともしない。
茜クンはそんな私の反応はよそに耳元まで口を寄せる。
茜「名前...」
『え..?』
茜「名前..呼んで...?」
耳元でそう囁くから吐息が耳にあたって変な感覚に支配される。
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淋涅(プロフ) - ありがとうございます!期待に応えられるよう頑張ります!!! (2020年3月11日 19時) (レス) id: 1718519144 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 続きが気になります! 更新ファイっ!!! (2020年3月11日 18時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
淋涅 - コメントありがとうございます!感想とても嬉しいです!!更新の励みにして頑張ります!! (2020年2月2日 22時) (レス) id: 1718519144 (このIDを非表示/違反報告)
実栞(プロフ) - とても面白いです!茜くんの小説少なかったのでとても嬉しく、楽しく読ませていただいてます(*≧∀≦)更新頑張ってください! (2020年2月2日 19時) (レス) id: 72ae1c7201 (このIDを非表示/違反報告)
淋涅 - コメントありがとうございます!更新、頑張ります!! (2020年2月1日 21時) (レス) id: 94619f93e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:淋涅 | 作成日時:2020年1月21日 7時