拾伍頁 ページ15
「わー、君すごいねー」
「手前は見てただけだったな、役立たずの包帯野郎？」
「どこかの小学生と違って、僕はちゃんと敵の通信から情報を抜き取ってた。……通信によると、君がぶっ飛ばした人の叫び声を聞いて、残りが応援に駆けつけてるらしい」
太宰が云い終わり、通信機を地面に放る。
それと同時に十名ほどの人影が太宰達を半円状に取り囲んだ。
「すぅ………んぅ……す、ぅ」
「兄さんは…ま、いいかこれで起きると思うし」
武装部隊の持っている銃を見て、そう云う。
いい目覚ましだ。
「当たるかもしんねぇぞ……つっても無駄か」
「そ、だからさっさとしてよ小型犬君」
「誰が小型犬だ包帯マン！！」
そうこうしているうちに武装部隊が倒れている男……どうやら隊長だったらしい、に気付いて発砲の合図を出した。
美しい庭が戦場と化した。
それが、『戦闘』と呼べるかと云われると迷うものだったが。
「ハァーハハハァー！」
あらゆる銃が、あらゆる殺意が楽しそうに叫び、中也を狙う。
だが、命中した銃弾は重量を消されて持ち主の元に数十倍の威力になり、突き刺さる。
銃を、人を足場に戦場を駆け回るその姿に太宰さえ呼吸を止め、見守ることしかできない。
そんな中だった。
「……………………うるさいぞ」
彼が目を覚ましたのは。
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ロト - よみさん» コメントありがとうございます。面白いと言っていただけてとても光栄です。続きが気になる作品だったなんて本当に嬉しい誉め言葉です。ありがとうございます！ (2020年1月7日 13時) (
レス) id: 84710b8cd8 (このIDを非表示/違反報告)
よみ - 受験頑張って下さいね。とても、面白くて、続きが気になる作品だと思っているので、早く二月になれ！っと祈りながら、更新お待ちしております。 (2020年1月6日 17時) (レス) id: 587f0ad974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロト | 作成日時：2019年8月1日 18時
