42days ページ43
Aside
及川「…はは、もうさ、Aにはほんと、恐れ入るよ。」
A「なんてったって、女子高生の身分でマフィアに恋した強者ですから、私。」
及川「…そうだね、うん。そうだ」
及川さんは何か吹っ切れたように笑う。
及川「…もしAが目を覚まして、これからも俺の傍にいたいって思ってくれていたら、
渡そうと思ってたものがあるんだ。」
A「…私はずっと傍に居ますよ。何があっても。」
及川「ばか、そんな格好良い台詞は、俺に言わせろよ。
A、俺と、結婚して欲しい。
これから先、もっと辛いことがあるかもしれない。
…俺がこの先Aの隣で生き続けられる保証だって、Aが俺の隣で生き続けられる保証だって、今はどこにもない。
それは、俺が生きている限り、どこにだってない。
…それでも俺は、お前と一緒に居たいよ。
まだ出会って少しだけど気づいたんだ。
Aは俺の、最後の人だ。
お前が今からYESって言うなら、俺は一生、お前を離してなんてやらない。」
そう言って、私の前にだしてきたのは、キラキラと輝く宝石があしらわれた指輪だった。
A「……私だって、絶対に及川さんを離してなんてやらないよ。
徹、
これからも、よろしくお願いします」
そう言うと、白い歯を見せて笑いながら、彼はゆっくりと、私の左手の薬指に指輪をはめた。
それが嬉しくて嬉しくて、目じりがじんとして、
気が付けば、涙が零れていた。
A「病室でプロポーズなんて、変わったプロポーズだなぁ」
及川「いいじゃん、俺たちらしい」
そう言って、及川さんは私にはめてくれた指輪と同じものをはめた指を、私のそれに絡ませた。
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太宰亜里沙(プロフ) - 水上灯さん» そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年8月28日 0時) (
レス) id: 742fb4603b (このIDを非表示/違反報告)
水上灯 - すごく面白かったです！かっこいい！ (2022年8月28日 0時) (レス) @page48 id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - しろ苺さん» 描写褒めて下さるのほんとに嬉しいです、、！！ありがとうございます！ (2020年4月3日 7時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
しろ苺(プロフ) - 夢主が撃たれた所の雨の描写が良すぎて、、どの場面でも適切な情景が書かれていて素晴らしかったです！ (2020年4月3日 1時) (レス) id: 460e1881d0 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - ゆうさん» そうなんですね！そういう方って本当にいらっしゃるんですね…ゆうさんの存在がお相手さんの救いになるよう、お願っております！ (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：太宰亜里沙
| 作成日時：2020年2月22日 17時
