隠してる？ ページ3
侑side
A「おっはー！侑！」
侑「Aおはよー、今日えらい遅いなぁ」
今日は珍しく、マネージャーのAが朝練に来るのが遅かった。
と言っても、集合時間までまだ10分くらいあるけど。
いつもやったら俺らが来る前には居るから。
A「なんか変な夢見たから目覚め悪かってん〜」
そう言ってせっせとドリンクの準備やらをし始めるA。流石2年目ともなると手際は違う。
Aは中学でもバレー部に入っていた。
俺もまだ覚えてる。Aは女子のベスト4のチームのエースやった。
肩を怪我して以来、マネージメントに専念すべくマネージャーを始めたらしい。
他の女と違って、Aはバレーをする俺らを1番近くで応援して見守ってくれる。
俺らの邪魔なんか絶対やらへんし、マネージャーとしての仕事っぷりも北さんから太鼓判をもろてる。
侑「悪夢？どんな夢やったん？」
そう聞くと、準備をしているAの背中が、ひたり、と、動きを止めた。
A「…んー、覚えてへんかな」
その言葉が妙に冷たくて、こちらを振り返って笑う彼女の瞳が妙に深みを帯びていて
俺はそれ以上問い詰めるのを、やめた。
・・
A「あ、侑！私もモップするから1本ついでに持って来て〜！」
侑「人使い荒いやっちゃなー」
朝練が終わり、ボトルの片付けをしながら倉庫の中に入ろうとする俺にそう言ったA
俺は2本モップを取ってAに片方手渡した。
A「ん、ありがと！」
侑「…おー」
そのまま「今日の授業何あったっけ〜」とAと話しながらモップをする。
Aの笑顔見れるんやったら。って、いつも思ってAに変な気を使ってしまう。
自分らしくなく、妙に優しくしてしまったり。
自分から話しかけに行ってしまったり。
これがなんなのか俺でも分かるけど、そんなん伝えてもうたらAがどんな顔するかわかってるから、今はこのままでいい。
少しでもAの視界に入ってるんやったら、それで。
侑「モップ貸して、戻しとくわ」
A「毎回ありがとうな〜！」
笑顔でそう返すA
今考えたら、ここにだって不自然な理由は沢山あったんや。
やのに俺は、気づけへんかった。
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太宰亜里沙(プロフ) - さっくっさくしたさくりさん» ありがとうございます！そんなふうに言っていただけて嬉しいです！ (2020年12月24日 20時) (
レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
さっくっさくしたさくり(プロフ) - そういうことか、、！日記がところどころひらがななのもん？ってなりましたし、読みながら夢主ちゃんの過去を推理するのもとても面白かったです！！ちなみにめっちゃ泣きながら読んでました() (2020年12月24日 18時) (レス) id: 3f7f9b4577 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 夜桜さん» 嬉しいです！ありがとうございます！お時間があればぜひ、見返してみたりもしてみてください〜〜！！！ (2020年6月4日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - わあああ。ものすごく面白かったです！けど、日記のやつ、なんかありそうだけどわかんないいいい。平仮名で書いてるところかなーって思ったけど、単細胞の私にはわからなかった！話ずれましたが、とても面白かったです！これからも応援してます！ (2020年6月4日 19時) (レス) id: 527f5d1e86 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - はちみつあめさん» そう言って頂けてとても嬉しいです！最後まで見て下さりありがとうございました！！ (2020年6月4日 18時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：太宰亜里沙
| 作成日時：2020年5月11日 21時
