隠そうと ページ15
治side
A「そろそろ終わろ!もう暗いし!」
Aのその声で皆がぞろぞろと片付けを始めた。
治「A、送ってくから校門前に集合な」
A「ありがと〜!」
Aにそう言って俺らは部室と更衣室で別れた。
・・
治「ふうん、Aがそんな事なぁ…」
部室で2年で着替えている時、さっきのAの話をツムから聞いた。
侑「Aって、過去になんかあったんちゃうかなって、俺思うねんなぁ…」
角名「まだその話してたんだ」
侑「だって気になるやん、いつも笑っとるAやで?」
銀島「んーまぁ確かに、
でも、幽霊が見えるって言われる方が自然な気もすんねんけどなぁ」
銀のその発言に、俺も納得するように頷いた。
侑「ん〜、でもなんか、もっと遠い所を見てる気がしてんなぁ…」
角名「随分とポエミーな事言うんだね侑」
侑「あ!?なんやと!」
治「ほら、もう行くで、A待ってる」
俺のその言葉に、皆はぞろぞろと部室を出て校門へ足を向かわせた。
・・
Aside
A「……」
更衣室に入り、自分の鞄が入ったロッカー
鞄の中には、生ゴミが入れられていて、その上に無造作に置かれたメモには「早くやめて」と雑な字で書かれていた。
まぁ、よくもここまで信念を持ってやれるのは一周回って尊敬するかな…
私は生ゴミをかき集めてゴミ箱に捨て、タオルで鞄を拭いて香水を掛けて無理やり悪臭を消した。
こんなの別に傷ついたりはしない。
皆ほんとうによくこんな事かできるなとは思う。
だって、自分がそれされたら嫌じゃないの?
冷ややかな目も要らない
同情の眼差しも要らない
私の事知らない人に、私の事知られたくない。
どうせ誰かにこの秘密を打ち明けたとしても、絶対に誰も信じてなんてくれない。
皆に離れられるくらいなら、1人で抱えている方がマシだ。
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太宰亜里沙(プロフ) - さっくっさくしたさくりさん» ありがとうございます!そんなふうに言っていただけて嬉しいです! (2020年12月24日 20時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
さっくっさくしたさくり(プロフ) - そういうことか、、!日記がところどころひらがななのもん?ってなりましたし、読みながら夢主ちゃんの過去を推理するのもとても面白かったです!!ちなみにめっちゃ泣きながら読んでました() (2020年12月24日 18時) (レス) id: 3f7f9b4577 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 夜桜さん» 嬉しいです!ありがとうございます!お時間があればぜひ、見返してみたりもしてみてください〜〜!!! (2020年6月4日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - わあああ。ものすごく面白かったです!けど、日記のやつ、なんかありそうだけどわかんないいいい。平仮名で書いてるところかなーって思ったけど、単細胞の私にはわからなかった!話ずれましたが、とても面白かったです!これからも応援してます! (2020年6月4日 19時) (レス) id: 527f5d1e86 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - はちみつあめさん» そう言って頂けてとても嬉しいです!最後まで見て下さりありがとうございました!! (2020年6月4日 18時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2020年5月11日 21時