上書きさせて ページ21
Aside
治「やから、おっさんに触られたとこ、俺に上書きさせて」
そう言って耳にキスしながら太ももをいやらしく撫で始めた。
A「ちょっ、治!」
治「おっさんに触られたんと俺に触られんの
どっちがええ?」
どっちも嫌って言うたらどうなるんや
A「…そんなんええから、早くその手退けて、」
治「いやや、上書きしたいねん、
Aの全部、俺が触れてたい」
まるで恋人みたいな発言に、胸が高鳴った。
別に好き同士な訳じゃない。
ただの同居人。治は居候。
なのに、時々治の発言に熱が籠っていて、こそばい。
治の指がタイツ越しに恥ずかしいトコロに触れた
A「ひゃっ!」
治「ここ触られんの、俺が初めて?」
A「やぁ、待って、ほんま、あかんって、」
さっきから変な声ばかり出て恥ずかしい。
治「Aかわいい、もっと鳴いてや、」
A「いい加減に、せぇぇぇぇ!!!!」
タイツを脱がされそうになり、痺れを切らした私は後ろを向いて治に思いっきり頭突きした
・
A「……治、ご飯できたで」
「きゅうん……」
A「……今日はチーズインオムライスやで」
「!……きゅん…」
A「…先食べてるしな、早く人間に戻って食べや」
「こん…」
さっきからずっとこの調子だ。
あの後治はキツネの姿のまま、しっぽと耳を盛大にしょんぼりさせて端っこで縮こまっていた。
可愛いけど、悪いのは治だ。
勝手にしょぼくれているのも治だ。
チーズインオムライスには反応したが、
こっちを一向に向こうとしない。
A「……許してあげるから、早くご飯食べよ。冷めるで」
そう言うと、キツネ治は目を輝かせてこちらを向いた
ボンッという音と白い煙の後、しっぽと耳を生やした治が、申し訳なさそうにこちらを向いた
治「…ほんまに、許してくれるん?」
耳としっぽは相変わらず垂れたまま
A「いいよ、オムライス一緒に食べよ」
治「!食べる」
明るい表情に戻ってオムライスを頬張り幸せそうな顔をする治を見る。
私もつくづく、甘いなと思う
612人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
太宰亜里沙(プロフ) - ユピナさん» ありがとうございます!嬉しいです〜!北さんの作品もよろしくお願いします! (2020年4月5日 23時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
ユピナ(プロフ) - お疲れ様でした!狐の治くんとても可愛く面白かったです!!次作の北さんの小説も読ませていただきます!改めて完結おめでとうございます(^-^) (2020年4月5日 23時) (レス) id: d18085f850 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - Ruuさん» ありがとうございます!ほんとですか!北さん精一杯かっこよく書きます!よろしくお願いします! (2020年4月4日 20時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
Ruu(プロフ) - 本編完結お疲れ様でした!次作北さんなんですね!北さん大好きなのですごく嬉しいです!楽しみにしています! (2020年4月4日 20時) (レス) id: b4a2fe1890 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 青藍さん» 嬉しいです!ありがとうございます!更新しますね!頑張ります! (2020年4月4日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2020年3月29日 12時