取り敢えず。 ページ6
Aside
A「っそ、そんな、有り得へんような話、信じれるわけないやん、」
治「んー、まぁ、そうやんなぁ」
じゃあさ、これやったら信じる?
そう言うと、ボンッ!という音と共に、白い煙が漂った。
A「えっなに!」
その煙が消えると、目の前にいた男の人が居なくなっていた。
A「え?ど、どこ行ったん」
「こんっ、こんこん」
鳴き声のするほうを見れば、さっきまで治とかいう人がいた所に、さっきのキツネさんが居た。
A「え?キツネさん?」
そう呟くと、ボンッという音と共にまた白い煙が漂った。
治「どーや?信じてくれた?」
目の前には、先程同様、和服の着物を着た男の人が立っていた。
治「見てや、この耳としっぽ。
証拠に出したったで」
そう言ってしっぽらしきものをゆらゆらと揺らす。
A「え、ちょ、なんかのドッキリ?」
治「ちゃうて、半妖や言うてるやん、信じてくれへんなぁお姉さん」
A「いや、信じろって言う方が、おかしくない!?」
治「まぁまぁ、
って言うかさ、俺、今めっちゃ腹減ってんねんか、
お姉さんなんか作ってくれへん?」
・
私はお人好しすぎるのだろうか。
治「えっ、めっちゃ美味いねんけど、お姉さん料理上手ねんなぁ」
目の前には、私が作った料理をがつがつと食べているキツネ男が居た。
A「…なぁ、それ食べたら帰ってや、」
治「え?なんで?」
A「なんでちゃうやん、
お風呂も入れてご飯もあげたんやで、
これ以上一人暮らしの女の家に転がりこまんといて。
私明日も仕事あんねん」
治「えー、いやや」
子どもか!!!
治「自分、俺の事可愛いって言うてくれたやん。
可愛いキツネが家おってご主人様の帰り待ってくれてたら癒されるやろ?」
A「よぉ自分の事可愛いとか言えたな」
治「なんや、俺の事キツネって認めたんやな」
A「ここまで言われたらもう認めるしかないもん」
もうそこは正直どうでもいい。
今はこのキツネ男をどうやって家から追い出すかを考えるんだ。
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太宰亜里沙(プロフ) - ユピナさん» ありがとうございます!嬉しいです〜!北さんの作品もよろしくお願いします! (2020年4月5日 23時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
ユピナ(プロフ) - お疲れ様でした!狐の治くんとても可愛く面白かったです!!次作の北さんの小説も読ませていただきます!改めて完結おめでとうございます(^-^) (2020年4月5日 23時) (レス) id: d18085f850 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - Ruuさん» ありがとうございます!ほんとですか!北さん精一杯かっこよく書きます!よろしくお願いします! (2020年4月4日 20時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
Ruu(プロフ) - 本編完結お疲れ様でした!次作北さんなんですね!北さん大好きなのですごく嬉しいです!楽しみにしています! (2020年4月4日 20時) (レス) id: b4a2fe1890 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 青藍さん» 嬉しいです!ありがとうございます!更新しますね!頑張ります! (2020年4月4日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2020年3月29日 12時