普通の、 ページ8
Aside
炭治郎「じゃあ、鎖骨の下も、そのもっと下も、
男に一度も触られた事無いんだな」
竈門さんは核心を突いたようにそう言ってきた。
A「ち、ちが、そんな訳ないじゃないですか…!」
炭治郎「ふ、嘘をついている匂いがするぞ?」
A「なっ…!」
この人最低だ___!!
A「早く出ていってください!着替えたいんです!変態!」
私はそう言ってベッドに近づき、シーツを剥ぎ取って体を隠した。
私が威嚇するように睨みつけていると、竈門さんはふ、と笑った。
炭治郎「親に売られた分際で、そんな口をきいていいのか?」
A「っ………」
炭治郎「君が俺に売られた理由を知っているだろ?
君と俺は結婚する関係だけど、君をどうするかを握っているのは俺だって事を、もう一度理解しておいた方がいい」
なに、ほんと、なにこの人。
A「……そ、そんなの、本当の夫婦じゃない」
炭治郎「そうだな。だけど、俺はマフィアの頭だ。
普通の夫婦になりたいと思うなら、俺から今すぐ逃げるんだ。」
A「…は?
私は貴方に売られたんでしょ?逃げろだなんて、よく言えますね。逃げさせてなんてくれないくせに。」
私は嫌味ったらしくそう言った。
炭治郎「__君が逃げたいと本気で思うなら、俺は目を瞑る。
もちろん君の親への金銭援助だって打ち切らない。
俺に君の体を拘束する事はできるけど、
君の心を拘束する事はできないからな。」
さっきまで散々な事を言っていた竈門さんは、悲しい目でそう言った。
そんな目で、そんな事を言う竈門さんから、どうしても目が離せなくて。
A「………いいよ、なんか、竈門さんが寂しそうだから、仕方ないし、ここに居てあげます」
私は恥ずかしくなって竈門さんから目を逸らしてそう言った。
竈門さんがじっとこちらを見ているのに気づき、私は耳まで熱くなって、思わずシーツで顔を隠した。
なんだろう。初対面の印象は最悪だし、言ってる事やばいし、独裁感凄いけど……
でも、竈門さんを1人にしたらいけない気がした。
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太宰亜里沙(プロフ) - 司アマネさん» ありがとうございます! (2021年5月2日 17時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
司アマネ - この作品大好き!もっと読みたかった〜!クライマックスが最高!これからも頑張ってください!応援してます(^○^)! (2021年5月1日 18時) (レス) id: 9335ee8fbd (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 夢見 腐愛さん» ありがとうございます!!頑張ります! (2021年2月1日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
夢見 腐愛(プロフ) - 太宰亜里沙さん» もう終わった?!もっと読みたかった!とても面白かったです!これからも更新頑張ってください! (2021年2月1日 19時) (レス) id: c181f4e3a0 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - (*´∇`*)さん» ほんとですか!めっちゃ嬉しいです!こちらこそありがとうございます〜! (2021年1月28日 10時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2020年12月29日 18時