好きな理由 ページ30
Aside
そっと唇が離れる。恐る恐る目を開けると、こちらを優しい瞳で見る炭治郎さんが居た。
炭治郎「A、俺を受け入れてくれてありがとう」
炭治郎さんはそう言って、今まで見た事ないくらい嬉しそうな顔で笑った。
そんな笑顔に、胸は確実に高鳴ってしまったわけで。
炭治郎「A、ちゃんと、Aの言葉で聞かせてくれ。
俺への気持ちを。」
炭治郎さんはしゃがんで、私を覗き込むような体勢になった。この顔は、全てお見通しの顔なのだろう。
ぎゅっと繋がれた手を、私は強く握り返した。
たった数日だ。この怒涛の物語は、たった数日の出来事なんだ。
意地悪な人だ。
一言余計な人だ。
手が早いし、言う事も聞いてくれない人だ。
深紅の瞳が良く似合う、闇に包まれているはずなのに、どこか底抜けに優しい人だ。
私の事を考えてくれて、私の事を大切にしてくれる人だ。
笑顔がキラキラ光っていて、いつも闇の中を照らしてくれる人だ。
好きになる為の理由なんて、探さなくていい。
探す必要なんてない。
A「____私は、炭治郎さんの事が、好きです。
理由は、炭治郎さんが、好きだからです。」
そう言うと、炭治郎さんはまた笑った。
炭治郎「Aは本当に愛おしいなあ」
幸せは、いつだって、
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太宰亜里沙(プロフ) - 司アマネさん» ありがとうございます! (2021年5月2日 17時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
司アマネ - この作品大好き!もっと読みたかった〜!クライマックスが最高!これからも頑張ってください!応援してます(^○^)! (2021年5月1日 18時) (レス) id: 9335ee8fbd (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 夢見 腐愛さん» ありがとうございます!!頑張ります! (2021年2月1日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
夢見 腐愛(プロフ) - 太宰亜里沙さん» もう終わった?!もっと読みたかった!とても面白かったです!これからも更新頑張ってください! (2021年2月1日 19時) (レス) id: c181f4e3a0 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - (*´∇`*)さん» ほんとですか!めっちゃ嬉しいです!こちらこそありがとうございます〜! (2021年1月28日 10時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2020年12月29日 18時