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殺めない。 ページ23

炭治郎side






ぽつぽつと、暗い雲から雨が降る。

地面を黒く染めていく。時計を見ると、もう深夜1時を回っていた。






炭治郎「随分と手間が掛かってしまったなあ」






Aはもう眠っているだろう。
スマホの画面を見ると、1時間前に「おやすみなさい」というメッセージが来ている事に気づいた。





俺はスマホをポケットに入れて、目の前でガタガタと怯える男を見下した。









炭治郎「君達がずっと俺の事を調査していたのも知ってる。だからこうやって、ダミーの情報を仕込んでここにおびき寄せたんだ。


気づかなかったのか?」







俺がそう言ってダミーの情報が入った黒い封筒を破り捨て、男の前にしゃがみこむ。










「し、知ってるぞ!あんたは人を殺めないマフィアだってことくらい!」











男は肩を震わせながらこちらを指さした。
男は殺されないから大丈夫とでも思っているのだろう。









炭治郎「はは。ああ、その通りだ。俺は人を殺めたりなんてしない。

















だが分からないのか?





人を殺めないと謳いながらも、なぜ俺が裏社会を牛耳る組織の頭に居続けられるのか____」







俺は右手を軽く上げた。



ザッと背後に俺の部下が集まる。











炭治郎「今から君は、''殺されない絶望''を死ぬまで一生、味わう事になるだろうね。」







俺がそう言うと、部下が男の頭に黒い袋を被せ、手足を縄で結んだ。





炭治郎「じゃあ、連れて行ってあげてくれ。





そうだなあ。今回は御衣野さんの所へ送ってあげよう。


彼なら、死なない程度に遊んでくれる。」






「かしこまりました。」






男は闇夜に引き摺られる。














頭に浮かぶのは、Aの顔。












A、待っていてくれ。すぐに帰るよ。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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太宰亜里沙(プロフ) - 司アマネさん» ありがとうございます! (2021年5月2日 17時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
司アマネ - この作品大好き!もっと読みたかった〜!クライマックスが最高!これからも頑張ってください!応援してます(^○^)! (2021年5月1日 18時) (レス) id: 9335ee8fbd (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 夢見 腐愛さん» ありがとうございます!!頑張ります! (2021年2月1日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
夢見 腐愛(プロフ) - 太宰亜里沙さん» もう終わった?!もっと読みたかった!とても面白かったです!これからも更新頑張ってください! (2021年2月1日 19時) (レス) id: c181f4e3a0 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - (*´∇`*)さん» ほんとですか!めっちゃ嬉しいです!こちらこそありがとうございます〜! (2021年1月28日 10時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2020年12月29日 18時

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