束縛系マフィアに気に入られたんですが？【竈門炭治郎】

石頭同士 ページ17

Aside




あれ？というか、いつもならこのレベルの頭突きなら相手は目眩で倒れるのに、炭治郎さんはふらついただけだった。





炭治郎「……ふは、Aは本当に面白いな」





立ち上がった炭治郎さんを見上げると、腹を抱えて笑っていた。




炭治郎「あー…すまない。こういうのは合意の上、だったよな。



Aが自分のことを後回しにしたのが許せなくて、つい理性を失っていた。



……というか、凄いなこの頭突きは。俺も石頭だが、頭突きでこんなにふらついたのは初めてだ。」





A「あ、だから私の頭突きで倒れなかったんですね…」





石頭同士だとこうなるのか…


というか、怒ってなくてよかった。





炭治郎「なんだ、今までも誰かに頭突きした経験があるようだな」




A「ああ、はい、まあ。


名家の長女だって言って、私を誘拐しようとする人も少なくなかったですからね。」





炭治郎「…なるほどな。でも、もうそんな心配はしなくていいぞ」





A「ふふ、そうですね。素敵なマフィア様が私を守ってくれますもんね」






そう言って不敵に笑ってみせると、「君には敵わないなあ」と言って炭治郎さんも笑った。





A「というか、この濡れた服どうするんですか？せっかく炭治郎さんから貰ったものなのに」





炭治郎「ああ、それなら心配いらない。すぐに新しいのを手配する」




A「いや、普通に洗濯しましょうよ！」



この人は私よりも遥かに金銭感覚がおかしいのかもしれない。

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