束縛系マフィアに気に入られたんですが？【竈門炭治郎】

初めてなんです ページ11

Aside






A「な、名前呼び…」




炭治郎「そうだ。だって、Aももう竈門になるんだぞ？」




A「いやまあ、そうなんですけど…」






本来ならここで世の女性は恥じらい喜ぶのだろうが、「同じ苗字になるんだ」と言われて、私の場合は特に喜べるものでも無かった。





炭治郎「ほら、炭治郎って呼んでみるんだ、はい」




竈門さんは私に手を差し伸べ、「どうぞ」と合図をした。






















A「…や、無理です、



こうゆうの初めてするから、恥ずかしい…」























炭治郎「………待ってくれ。名前を呼ぶだけだよな？」





A「そうです！分かってますってば！男性を下の名前で呼んだ事がないんです！」





炭治郎「ああ、そういう事か…」





一体竈門さんは何を勘違いしているんだろう…。






炭治郎「じゃあほら、気を取り直すぞ。


俺の声に合わせてAも声を出すんだ」





A「な、なんですかそれ、私赤ちゃんみたい」




炭治郎「変わらないだろう？


ほら、はい、た・ん・じ・ろ・う」




A「……たんじろう……さん、」




炭治郎「ふは、顔真っ赤じゃないか。まあ、合格だな」



そう言って炭治郎さんは私の頬を優しくさすった。










A「…というか、私まだ何も着てないんで、部屋から出ていってくれませんか？」



じとっと炭治郎さんを睨む。



炭治郎「なんだ、夜のお誘いか？」




A「違いますから！！」










ああ、先が思いやられるなあ……

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