影山が大好きな奥さんの話。【影山飛雄】【HQ】 (ページ29)

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Aside

ピピピ、という無機質なアラームの音で目が覚める

時計を見ると朝の9時だった。

A「とびお～～おきて～」

隣の枕を叩くと、そこに人の気配はなかった

ラインを開くと飛雄からメッセージが一件

『ランニングしてくる。９時半には戻る』

A「え～～……道迷ってないかな…」

私は苦笑いしながら『了解。迷わず帰ってきてね』
とうって送信した。

身支度をして化粧をしていれば、ホテルのドアの扉がガチャりと開いた。

A「お、おかえり～迷わなかった？」

影山「いや、ちょっと迷った」

A「正直でよろしい～

今から支度できる？ご飯食べに行こう」

影山「わかった、すぐやる」

飛雄は服を脱いでシャワーを浴び、私はその間に化粧と荷物の整理を終わらせた。

A「ねえ今日めっちゃ日差しすごいよ！

日焼け止め塗ってあげようか？」

シャワーを浴びて部屋に入ってきた飛雄はいつにも増して色っぽかった。
新婚旅行効果だろうか

影山「ん、塗って」

飛雄はそう言って目を瞑った。
顔に塗って欲しいのだろう。

A「…飛雄のキス顔見た事ないけど、

こんな感じ？」

影山「知らね」

A「めっちゃかわいいよ～

ちゅーしていい？」

影山「…好きにしろ」

そういった飛雄の頬は少し赤くなっていて

私は意地悪をしたくなってキスをすると見せかけて、日焼け止めを頬にぺちりと塗った。

影山「………」

A「んふ、すんごい険しい顔してるよ」

影山「Aが思わせぶりな態度取るからだろ」

A「え？思わせぶり？どんな？」

影山「…ﾁｯ」

あ、これ夜に仕返しされるやつだ

私はそう悟って日焼け止めを塗った。