青い城から捨てられた。【青葉城西】

さんじゅうよん ページ35

Aside






及川さんと、キスをしてしまった。









ご飯を食べながら、テレビの音を耳で流す。


何も味を感じない。何も音が聞こえない。









A「及川さんと、及川さんと……」









先程のキスを思い出し、まだ顔が熱くなるのが分かった。








及川さんと両想いだったんだ。

それも、私と同じくらいの頃から。









自然と笑みがこぼれた。









今日は、幸せな事がいっぱいだ。









食器などを洗って風呂を明かしていると、家のインターホンが鳴る。









私は身だしなみを整えて、家の扉を開けた。









及川「遅くなってごめんね、お邪魔します」





A「いえっ、どうぞ！」









・









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今日は、及川さんがお家に泊まりに来てくれた。


及川さんのご両親と私の両親は近所付き合いがあったらしく、両親同士で連絡を取り、
「大切な娘さんの為にうちの徹がひと肌脱ぎます！」と、及川さんママが言ってくださったのだ。





ちなみにそのタイミングで、私達が両想いになったことも知られてしまった。






お父さんとお母さんが帰ってきた時、なんて言われるんだろう……









そう思いながらも、及川さん家のお言葉に甘えさせてもらうことになった。








及川「お風呂は入ってきたし、Aちゃん入っておいでよ、まだでしょ？」






A「あ、はい！ありがとうございます！」









…なんか及川さん、いつも通りだ…。








こんなにドキドキしてるのは、私だけ？

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