青い城から捨てられた。【青葉城西】

にじゅうご ページ26

及川side







及川「ねぇ、どうして自分がここに呼び出されたか、わかる？









いよちゃん」







俺と岩ちゃんは、2人で相談し、いよちゃんを1人で部室に呼び出した。




当の本人は涼しい顔をしている。







俺は今、どんな顔をしているんだろう。









いよ「いいえ、わかりません」





そう言って微笑んだいよちゃん。





君の笑顔が、今は怖く感じる。





いよ「それよりも、今練習中ですよね？



私、皆のドリンク作らないと」









岩泉「………全部お前が仕組んだんだろ？





Aの事も、全部」








岩ちゃんは序盤から確信を突いた。





及川「俺達、一軍も、二軍の一部も、全部きみのしたこと、わかってるんだよ？



決して許されていい事じゃない、



それくらい、いよちゃんになら分かるよね？








もうここに、君の居場所はない。」









少しきつい言い方になったけど、仕方ない。
俺だって岩ちゃんだって、こんな風に仲間を疑うのは苦しいし、痛い。









けど、


Aちゃんが味わった痛さに比べれば、なんともない。





いよちゃんは苦虫を潰したような顔をした。






今だ、畳み掛けたら、いける









岩泉「俺達を甘く見るな。





Aは自分の仲間を馬鹿になんてしないし、




仕事をしない奴でもない。




あの手を見てわかるだろ、あの顔を見てわかるだろ、







お前はあんな最高の先輩をみて、何も思わなかったのか。





自分のした事に、後悔はしなかったのか。」









岩ちゃん台詞が格好よすぎる…







いよちゃんを見ると、唇が震えていた。









及川「話してよ。全部。





Aちゃんの為にも、皆の為にも。」









そう言うと、いよちゃんは拳を握りしめて、口を開いた。

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